「オイル交換ってどれくらい時間がかかるんだろう?」とお悩みではありませんか?この記事では、業者にオイル交換を依頼した場合と、自分で行った場合の作業時間の違いを分かりやすく解説しています。
さらに、依頼するメリット・デメリットや、自分で行う場合の上抜き・下抜きそれぞれの方法、必要なもの、注意点まで網羅!ディーラー、ガソリンスタンド、カー用品店など、どこで依頼できるかも分かります。
交換時期の目安や費用相場も紹介しているので、この記事を読めば、あなたにぴったりのオイル交換の方法が見つかるはずです。
【業者の場合】オイル交換にかかる時間はどれくらい?
車を所有していると、定期的なメンテナンスが欠かせません。その中でも特に重要なのがエンジンオイルの交換です。エンジンオイルは、エンジンの潤滑や冷却、防錆などを担う重要な役割を果たしており、定期的に交換しないとエンジン故障の原因にもなりかねません。
そこで気になるのが「オイル交換にかかる時間」ではないでしょうか。ここでは、業者にオイル交換を依頼する場合にかかる時間や、依頼するメリット、費用相場などについて詳しく解説していきます。
オイル交換はどこで依頼できる?
オイル交換を依頼できる場所は、主に以下の通りです。
- カーディーラー
- ガソリンスタンド
- カー用品店(オートバックス、イエローハットなど)
- 整備工場
それぞれの特徴をまとめると、以下のようになります。
依頼先 | メリット | デメリット |
---|---|---|
カーディーラー | 自分の車の車種に最適なオイルを選んでくれる。整備士の質が高い。 | 費用が比較的高額になりやすい。 |
ガソリンスタンド | 給油ついでに依頼できる。短時間で作業が完了する傾向がある。 | オイルの選択肢が少ない場合がある。作業が雑な場合もある。 |
カー用品店 | オイルの種類が豊富。ポイントや割引などのサービスが充実している。 | 待ち時間が長い場合がある。作業が雑な場合もある。 |
整備工場 | 費用が比較的安価。親身になって相談に乗ってくれる。 | 予約が取りにくい場合がある。 |
このように、依頼先によってメリット・デメリットは様々です。ご自身の状況や希望に合わせて、最適な場所を選びましょう。
業者にオイル交換を依頼する場合にかかる時間
業者にオイル交換を依頼する場合、作業時間自体は15分~30分程度で完了することがほとんどです。ただし、作業状況や混雑状況によって、待ち時間が発生する場合があります。
特に、土日祝日やゴールデンウィーク、年末年始などの繁忙期は、1時間以上待つことも珍しくありません。時間に余裕を持って来店するか、事前に予約しておくことをおすすめします。
業者にオイル交換を依頼するメリット
自分でオイル交換をすることも可能ですが、業者に依頼するメリットもたくさんあります。主なメリットは以下の3点です。
メリット①他のメンテナンスもしてもらえる
オイル交換と同時に、タイヤの空気圧点検やバッテリーのチェック、ブレーキパッドの残量確認など、他のメンテナンスもまとめて依頼できるのは大きなメリットです。これらの点検は、車の安全な走行に欠かせないものです。定期的に点検することで、トラブルを未然に防ぐことができます。
メリット②オイルの種類が豊富
カーディーラーやカー用品店などでは、様々な種類のエンジンオイルを取り扱っています。車の車種や走行距離、運転スタイルなどに合わせて、最適なオイルを選んでもらうことができます。自分だけでオイルを選ぶのは難しいと感じる場合は、プロに相談してみるのも良いでしょう。
メリット③時間が有効活用できる
業者にオイル交換を依頼すれば、その間は自分の時間を自由に使うことができます。読書やショッピング、友人とのランチなど、有効活用しましょう。時間を有効活用できることも、大きなメリットと言えるでしょう。
オイル交換の予約をしないと時間がかかることも!
前述の通り、業者にオイル交換を依頼する場合、待ち時間が発生することがあります。特に、予約をせずに来店した場合、長時間待たされる可能性があります。待ち時間を短縮するためにも、事前に予約しておくことをおすすめします。電話やインターネットで簡単に予約することができます。
オイル交換をお願いした時の費用相場は?
業者にオイル交換を依頼した場合の費用相場は、約5,000円~15,000円です。費用は、依頼先やオイルの種類、車の車種などによって異なります。事前に確認しておきましょう。
【自分で行う場合】オイル交換にかかる時間はどれくらい?方法も紹介
では、自分でオイル交換を行う場合、作業時間はどれほどかかるのでしょうか。
初めて自分でオイル交換を行う場合は、時間に余裕を持って作業することが大切です。焦らず、手順を確認しながら行いましょう。
自分でオイル交換をする場合にかかる時間
自分でオイル交換する場合、以下の作業にどれくらい時間がかかるかを把握しておきましょう。
作業工程 | 目安時間 |
---|---|
準備 | 10分~20分 |
オイルを抜く | 10分~20分 |
オイルフィルター交換 | 5分~10分 |
新しいオイルを入れる | 5分~10分 |
後片付け | 5分~10分 |
上記はあくまで目安時間です。作業場所の準備や、廃油処理の方法によっては、さらに時間がかかる場合があります。時間に余裕を持って作業を行いましょう。
オイル交換の手順:上抜き
オイル交換の方法は、「上抜き」と「下抜き」の2種類があります。「上抜き」は、エンジンオイルレベルゲージの穴から、専用のポンプや器具を使ってオイルを吸い出す方法です。ここでは、上抜きの手順を説明します。
1.エンジンを温める
エンジンオイルを温めることで、オイルの粘度が下がり、抜きやすくなります。数分間アイドリングするか、走行してエンジンを温めましょう。
2.車を水平な場所に停車する
車をジャッキアップする必要はありませんが、水平な場所に停車することで、オイルを完全に抜き取ることができます。
3.オイルレベルゲージを抜く
エンジンルーム内のオイルレベルゲージを探し、引き抜きます。
4.上抜き用のポンプや器具を挿入する
オイルレベルゲージの穴に、上抜き用のポンプや器具を挿入します。この際、器具がオイルパンの底まで届くように、奥までしっかりと挿入しましょう。
5.オイルを吸い出す
ポンプや器具を操作して、オイルを吸い出します。オイルの量が減ってくると、吸い込みが悪くなる場合があるので、注意が必要です。
6.新しいオイルを入れる
オイルを抜き終わったら、オイルレベルゲージの穴から新しいエンジンオイルを注入します。オイル量の確認は、オイルレベルゲージを使って行いましょう。オイルレベルゲージの上限と下限の間に収まるようにオイルを注入します。
7.オイルレベルゲージを戻す
オイル量の確認後、オイルレベルゲージを元の位置に戻します。
8.エンジンをかけてオイル漏れを確認する
エンジンをかけ、オイル漏れの有無を確認します。オイル漏れがなければ、作業完了です。
オイル交換を上抜きで行う時に必要なもの
- 新しいエンジンオイル
車の取扱説明書に記載されている、適切な粘度(5W-30、10W-40など)のエンジンオイルを選びましょう。また、オイルの規格(SN、GF-5など)も確認が必要です。
- オイルフィルター
オイル交換2回に1回は、オイルフィルターも交換するのが一般的です。オイルフィルターは、車種ごとに適合するものがあるので、事前に確認しておきましょう。
- 上抜き用のポンプまたは器具
ホームセンターやカー用品店などで購入できます。手動式や電動式など、様々な種類がありますので、使いやすいものを選びましょう。
- 廃油処理箱
抜き取ったオイルを入れる容器です。ホームセンターやカー用品店で購入できます。環境に配慮し、適切な方法で処理しましょう。
- ゴム手袋
オイルで手が汚れるのを防ぐために、ゴム手袋を着用しましょう。
- メガネ
オイルが目に入るのを防ぐために、保護メガネを着用しましょう。
- ウェス
こぼれたオイルを拭き取るために、ウェスを用意しておきましょう。
オイル交換を上抜きで行う際の注意点
- オイルレベルの確認
オイルの入れ過ぎは、エンジンに悪影響を及ぼす可能性があります。オイルレベルゲージでこまめに確認しながら、適量を注入しましょう。
- オイルの種類
車種や使用状況に適したエンジンオイルを選びましょう。わからない場合は、カー用品店や整備工場に相談することをおすすめします。
- 廃油処理
抜き取ったオイルは、環境に悪影響を及ぼす可能性があります。下水道に流さず、適切な方法で処理しましょう。ガソリンスタンドやカー用品店などで引き取ってもらえる場合があります。
オイル交換の手順:下抜き
「下抜き」は、車体の下にあるドレンボルトを外して、オイルを排出する方法です。ここでは、下抜きの手順を説明します。
1.エンジンを温める
エンジンオイルを温めることで、オイルの粘度が下がり、抜きやすくなります。数分間アイドリングするか、走行してエンジンを温めましょう。
2.車をジャッキアップし、ウマをかける
安全に作業を行うために、必ず平坦な場所に車を停車し、サイドブレーキをかけます。ジャッキアップポイントは、車種によって異なりますので、取扱説明書を確認しましょう。ジャッキアップ後、車体が安定するようにウマをかけます。
3.ドレンボルトの位置を確認する
エンジンオイルパンの下部に位置する、ドレンボルトを確認します。車種によって形状や位置が異なるため、事前に確認しておきましょう。
4.廃油処理箱をドレンボルトの下に置く
ドレンボルトを外した際に、オイルが勢いよく流れ出てきます。廃油処理箱をドレンボルトの下に設置し、オイルを受け止められるようにしておきましょう。
5.ドレンボルトを緩めてオイルを抜く
レンチを使ってドレンボルトを反時計回りに回転させ、緩めます。ある程度緩んだら、手でゆっくりとボルトを外し、オイルを排出します。火傷の危険性があるので、注意が必要です。
6.オイルが抜けきるまで待つ
オイルが完全に抜けきるまで、10分ほど待ちましょう。
7.ドレンボルトを締める
オイルが抜けきったら、ドレンボルトを手で締め込みます。その後、レンチを使ってしっかりと締め付けます。締め付けトルクは、車種によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
8.新しいオイルを入れる
エンジンルーム内のオイルフィラーキャップを開け、新しいエンジンオイルを注入します。オイル量の確認は、オイルレベルゲージを使って行いましょう。オイルレベルゲージの上限と下限の間に収まるようにオイルを注入します。
9.オイルレベルゲージを戻す
オイル量の確認後、オイルレベルゲージを元の位置に戻します。
10.エンジンをかけてオイル漏れを確認する
エンジンをかけ、オイル漏れの有無を確認します。ドレンボルト部分やオイルフィルターの取り付け部分からのオイル漏れがないか、しっかりと確認しましょう。オイル漏れがなければ、ジャッキを下ろし、作業完了です。
オイル交換を下抜きで行う時に必要なもの
- 新しいエンジンオイル
車の取扱説明書に記載されている、適切な粘度(5W-30、10W-40など)のエンジンオイルを選びましょう。また、オイルの規格(SN、GF-5など)も確認が必要です。
- オイルフィルター
オイル交換2回に1回は、オイルフィルターも交換するのが一般的です。オイルフィルターは、車種ごとに適合するものがあるので、事前に確認しておきましょう。
- レンチ
ドレンボルトのサイズに合ったレンチが必要です。事前に確認しておきましょう。
- 廃油処理箱
抜き取ったオイルを入れる容器です。ホームセンターやカー用品店で購入できます。環境に配慮し、適切な方法で処理しましょう。
- ジャッキ
車体を持ち上げるために必要です。耐荷重が十分なものを選びましょう。
- ウマ
ジャッキアップした車体を安定させるために必要です。ジャッキと同様に、耐荷重が十分なものを選びましょう。
- ゴム手袋
オイルで手が汚れるのを防ぐために、ゴム手袋を着用しましょう。
- メガネ
オイルが目に入るのを防ぐために、保護メガネを着用しましょう。
- ウェス
こぼれたオイルを拭き取るために、ウェスを用意しておきましょう。
オイル交換を下抜きで行う際の注意点
- 安全確保
ジャッキアップ作業は、大変危険を伴います。必ず平坦な場所で行い、ジャッキアップポイントを確認しましょう。また、ウマを必ず使用し、安全を確保してから作業を行いましょう。
- オイルレベルの確認
オイルの入れ過ぎは、エンジンに悪影響を及ぼす可能性があります。オイルレベルゲージでこまめに確認しながら、適量を注入しましょう。
- オイルの種類
車種や使用状況に適したエンジンオイルを選びましょう。わからない場合は、カー用品店や整備工場に相談することをおすすめします。
- ドレンボルトの締め付け
ドレンボルトの締め付けが弱いと、オイル漏れが発生する可能性があります。逆に、締め付け過ぎると、ボルトやオイルパンを破損する可能性があります。適切なトルクで締め付けましょう。
- 廃油処理
抜き取ったオイルは、環境に悪影響を及ぼす可能性があります。下水道に流さず、適切な方法で処理しましょう。ガソリンスタンドやカー用品店などで引き取ってもらえる場合があります。
自分でオイル交換した場合はエンジンオイルの処理にも注意!
自分でオイル交換を行った場合、抜き取ったエンジンオイルは適切に処理する必要があります。エンジンオイルは、環境汚染の原因となるため、下水道に流したり、土壌に廃棄したりすることは法律で禁じられています。
廃エンジンオイルの処理方法は、大きく分けて以下の3つです。
- 購入した店舗に引き取ってもらう
新しいエンジンオイルやオイルフィルターを購入した店舗に、引き取ってもらう方法です。多くのカー用品店やガソリンスタンドでは、無料で、あるいは少額の料金で引き取ってもらえます。ただし、店舗によっては、引き取りサービスを行っていない場合や、購入者以外からの引き取りを受け付けていない場合もあるため、事前に確認が必要です。
- 専門業者に依頼する
産業廃棄物処理業者に依頼する方法です。費用はかかりますが、確実に処理してもらえます。インターネットなどで検索すると、廃エンジンオイルの処理を行っている業者が見つかります。
- 自治体の回収に出す
自治体によっては、廃エンジンオイルの回収を行っている場合があります。回収方法や回収日は、自治体のホームページなどで確認できます。自治体の回収に出す場合は、指定された容器に、エンジンオイル以外の異物が混入しないように注意する必要があります。
廃エンジンオイルの処理は、環境保護のために非常に重要です。適切な方法で処理を行いましょう。
オイル交換で必要な時間は業者とセルフで異なる
この記事では、オイル交換にかかる時間について、業者に依頼する場合と自分で行う場合に分けて解説しました。業者に依頼する場合、予約状況や作業内容によって異なりますが、おおむね30分~1時間程度が目安です。ガソリンスタンドやカー用品店、ディーラーなど様々な場所で依頼できます。
自分で行う場合は、準備や後片付けを含めて1時間~1時間半程度かかるでしょう。オイル交換は、安全な走行のために定期的に必要なメンテナンスです。ご自身の状況や好みに合わせて、最適な方法を選びましょう。