ハイトレールの成分は混ぜるな危険?使えないパーツや部位も解説!

ハイトレールの成分は混ぜるな危険?使えないパーツや部位も解説!

タグ: 自動車整備
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「ハイトレール」の成分が気になっている方、必見です!この記事では、車用洗剤として人気のハイトレールの成分を徹底解説。主成分からその他の成分まで、分かりやすく説明します。

また、ハイトレールを使用する際の注意点として、使用できないパーツや部位、混ぜると危険な洗剤についても詳しく解説。アルミホイールやコーティング車への使用可否、アルカリ性洗剤との混合の危険性など、愛車を傷つけることなく洗車するための情報が満載です。

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ハイトレールの成分を解説!

ハイトレールは、頑固な水垢や油汚れを落とす強力な洗浄剤として、自動車の洗車に広く利用されています。その洗浄力の高さは、配合されている成分によるものです。

ここでは、ハイトレールの成分を詳しく解説し、その効果と注意点について理解を深めていきましょう。

車用洗剤のハイトレールの成分は「酸性」

ハイトレールの成分は「酸性」です。具体的には主成分が塩化水素で、「リン酸」「酒石酸」が含まれています。水垢の主成分である炭酸カルシウムや、油汚れを分解する効果があります。

そのため、ホイールにこびり付いたブレーキダストや、ボディに付着した虫の死骸、鳥の糞などの汚れを落とすのに効果的です。また、金属の腐食を抑える効果も期待できます。

ハイトレールのほかの成分

ハイトレールには、ほかにも洗浄効果を高めるための成分が配合されています。界面活性剤は、水の表面張力を弱めることで汚れを浮き上がらせる効果があります。また、ラポキシドには汚れをはがす効果があります。

これらの成分が組み合わさることで、ハイトレールは強力な洗浄力を発揮します。しかし、その一方で、取り扱いには注意が必要です。酸性であるため、使用できない素材や、混ぜてはいけないものなど、安全に使用する上での注意点も理解しておきましょう。


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ハイトレールには使えない部位・パーツも紹介!

強力な洗浄力を持つハイトレールですが、その成分の特性から使用を避けるべき部位やパーツが存在します。誤って使用すると、素材の劣化や損傷につながる可能性がありますので、注意が必要です。

使用する前に、必ず以下の点を確認しましょう。

酸性なのでガラスやアルミ部分に注意

ハイトレールのような酸性の洗剤は、アルカリ性の汚れ(水垢、油汚れなど)に効果を発揮しますが、ガラスやアルミなどの素材には悪影響を与える可能性があります。

ガラスに使用すると、表面が曇ったり、細かい傷が付いたりする可能性があります。また、アルミは酸に反応して腐食する可能性があります。そのため、これらの素材にはハイトレールを使用しないようにしましょう。特に、アルミホイールにハイトレールを使用すると、変色や腐食の恐れがありますので、注意が必要です。

コーティング箇所もNG

車にコーティングを施している場合、ハイトレールを使用するとコーティングが剥がれる可能性があります。ワックスやガラスコーティングなど、コーティングの種類によっては、酸性の洗剤によって劣化してしまうためです。

コーティング施工車に使用する場合は、コーティング剤メーカーの指示に従うか、中性のカーシャンプーを使用することをおすすめします。

「ハイトレ焼け」にも注意

ハイトレールをボディに使用する場合、「ハイトレ焼け」と呼ばれる現象に注意が必要です。これは、ハイトレールが乾燥すると白い粉状のものが残ってしまう現象です。

特に、炎天下や高温になったボディにハイトレールを使用すると、乾燥が早まり、ハイトレ焼けが起こりやすくなります。ハイトレ焼けを防ぐためには、以下の点に注意しましょう。

  • 使用前にボディを十分に冷却する
  • ハイトレールを原液のまま使用せず、水で希釈する
  • ハイトレールを塗布後、時間を置かずにすぐに水で洗い流す
  • 使用後は、十分に水で洗い流し、拭き上げる
部位・パーツ 使用可否 注意点
ボディ △(条件付きで使用可能) ハイトレ焼けに注意。濃度、温度、乾燥時間に配慮が必要。
ホイール(アルミ) ×(使用不可) 腐食、変色の可能性あり。
ガラス ×(使用不可) 曇り、キズの可能性あり。
コーティング施工箇所 ×(使用不可) コーティング剥がれの可能性あり。
メッキパーツ △(条件付きで使用可能) 変色の可能性あり。短時間での使用、十分な水洗いが必須。
樹脂パーツ △(条件付きで使用可能) 変色、劣化の可能性あり。目立たない部分でテストしてから使用すること。

上記以外にも、ゴムやプラスチックパーツへの影響も考慮が必要です。

材質によっては劣化や変色の可能性がありますので、心配な場合は目立たない部分でテストしてから使用するか、使用を控えることをおすすめします。また、取扱説明書をよく読んでから使用することも重要です。


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ハイトレールの成分は混ぜると危険?

ハイトレールは強力な酸性洗剤であるため、他の洗剤と混ぜると化学反応を起こし、危険な場合があります。

有毒ガスが発生したり、洗浄力が低下したり、思わぬ事故につながる可能性もあるため、ハイトレールは他の洗剤と混ぜて使用しないようにしましょう。

アルカリ性の洗剤

ハイトレールは酸性なので、アルカリ性の洗剤と混ぜると中和反応が起こります。この中和反応は時に激しく、熱や有毒ガスが発生する可能性があります。例えば、水酸化ナトリウムを含む強力なアルカリ性洗剤と混ぜると、塩と水が生成されるのと同時に多量の熱が発生し、危険です。

また、中和によって洗浄力が失われるため、混ぜる意味がありません。家庭用洗剤の中にはアルカリ性のものも多いので、ハイトレールと他の洗剤を混ぜるのは避けましょう。

他の強酸の洗浄剤

ハイトレールは既に強酸性であるため、他の強酸性の洗浄剤と混ぜても洗浄力が大きく向上するわけではありません。また、酸の種類によっては予期せぬ化学反応が起こる可能性も否定できません。

そのため、他の酸性洗剤との混合は避けるべきです。サンポールなどのトイレ用洗剤も酸性なので、ハイトレールと混ぜて使用しないでください。

中性洗剤

中性洗剤はアルカリ性洗剤ほど危険な化学反応は起こしにくいですが、ハイトレールと混ぜることで洗浄効果が弱まる可能性があります。ハイトレールは酸性であるため、中性洗剤と混ぜるとpHが変化し、本来の洗浄力が発揮されにくくなります。

そのため、中性洗剤との混合も避けるべきです。

水とのみ混ぜるのが推奨

ハイトレールを使用する際は、水で希釈して使用することが推奨されています。ハイトレールの原液は非常に強力なため、使用用途に合わせて適切な濃度に薄めて使用することで、安全かつ効果的に洗浄できます。

希釈濃度は、汚れの程度や対象物に合わせて調整しましょう。ハイトレールの取扱説明書をよく読んで、適切な使用方法を守ることが大切です。

洗剤の種類 混ぜた場合のリスク
アルカリ性洗剤 中和反応による発熱、有毒ガス発生の危険
他の強酸性洗剤 予期せぬ化学反応、洗浄力の向上は見込めない
中性洗剤 洗浄力の低下

上記のように、ハイトレールは他の洗剤と混ぜると危険な場合があるので、水で薄めて使用しましょう。安全な使用方法を守り、効果的にハイトレールを活用してください。


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ハイトレールの成分は酸性のため扱いには注意

この記事では、車用洗剤「ハイトレール」の成分と、使用上の注意点について解説しました。ハイトレールは強力な酸性洗剤であり、その成分ゆえに使用できないパーツや部位が存在します。

安全に使用するため、ハイトレールは水で希釈する以外、他の洗剤とは混ぜないようにしましょう。正しく使用することで、ハイトレールは車の頑固な汚れを落とすための心強い味方となります。

この記事の執筆者 : 福塚鉄也(株式会社えびすツール 代表取締役)

 自動車業界での長年の経験と通信販売事業の責任者として培った深い業界知識を活かし、自動車・物流関連用品に関する記事の企画・執筆を担当。
 業界のプロフェッショナルとして、ユーザーの課題を深く理解し、実践的で価値のある情報を分かりやすく発信することを得意としています。 市場ニーズの分析力と顧客視点のサービス経験を基に、読者にとって本当に役立つコンテンツの提供が目標。
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