オイルフィルターは手締めでいい?推奨される締め付け方も紹介

オイルフィルターは手締めでいい?推奨される締め付け方も紹介

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「オイルフィルターって手締めで大丈夫なの?」と疑問に思っていませんか? オイル交換時のオイルフィルターの締め付けは、エンジンオイルの漏れを防ぐために非常に重要です。

この記事では、オイルフィルターの手締めに関する様々な意見や、手締めした場合の注意点、そしてトルクレンチを使った最適な締め付け方について詳しく解説します。

オイル漏れによるトラブルを未然に防ぎ、愛車を長く快適に保つために、ぜひ最後まで読んでみてください。

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オイルフィルターは手締めでもOK?

オイル交換の際に、オイルフィルターの交換も同時に行う方が多いでしょう。オイルフィルターの交換作業で気になるのが、締め付けトルクです。トルクレンチを使って正確なトルクで締め付けるのが理想ですが、DIYでオイル交換を行う場合、トルクレンチを持っていない方もいるかもしれません。

そこで、「オイルフィルターは手締めでいいのか?」という疑問が生じます。手締めについて、いくつかの注意点と合わせて理解しておきましょう。

オイルフィルターを手締めする方法

オイルフィルターを手締めする際には、以下の手順で行います。

  1. 新しいオイルフィルターのパッキンに新しいエンジンオイルを薄く塗布します。これにより、取り付け時にパッキンがねじれたり、傷ついたりするのを防ぎ、適切なシールを確保します。使用するオイルは、交換するオイルと同じもので問題ありません。

  2. オイルフィルターをオイルフィルター取り付け部に手でねじ込みます。この時、斜めにならないように注意し、まっすぐねじ込むことが重要です。フィルターレンチなどの工具は使用せず、手で締め付けられるところまでしっかりと締め付けます。

  3. オイルフィルターの取り付け部に記載されている規定の回転数、もしくは取扱説明書に記載されている回転数を目安に、さらに締め付けます。一般的には、フィルターが接触してから3/4回転から1回転程度が目安とされています。ただし、車種やオイルフィルターの種類によって異なる場合があるので、必ず確認しましょう。 エンジンオイルの銘柄(カストロール、モービル1など)は締め付けトルクには関係ありません。

手順 説明 注意点
パッキンにオイルを塗布 新しいオイルフィルターのパッキンに新しいエンジンオイルを薄く塗布する。 オイルを塗布することで、パッキンのねじれや傷を防ぎ、適切なシールを確保する。
手でねじ込む オイルフィルターをオイルフィルター取り付け部に手でねじ込む。 斜めにならないように注意し、まっすぐねじ込む。フィルターレンチなどの工具は使用しない。
規定回転数を締め付ける オイルフィルターの取り付け部に記載されている規定の回転数、もしくは取扱説明書に記載されている回転数を目安に、さらに締め付ける。 車種やオイルフィルターの種類によって異なる場合があるので、必ず確認する。一般的には、フィルターが接触してから3/4回転から1回転程度。

上記の手順で締め付けた後、エンジンを始動し、オイル漏れがないかを確認します。オイル漏れがある場合は、エンジンを停止し、オイルフィルターをさらに締め付けます。それでもオイル漏れが続く場合は、パッキンが損傷している可能性があるので、新しいオイルフィルターに交換しましょう。

また、オイル交換後、数日間はオイル漏れがないか定期的に確認することをおすすめします。特に長距離走行後などは、念入りにチェックしましょう。

オイルフィルターは手締めで良いという意見が多い

インターネット上やDIY整備に関する書籍などでは、オイルフィルターは手締めで十分という意見が多く見られます。特に、乗用車などの小型車の場合、オイルフィルターの取り付け部の強度が比較的高いこと、また、オイルフィルター自体のパッキンがしっかりとしたシール性能を持っていることから、手締めでもオイル漏れなどのトラブルは発生しにくいとされています。

手締めであれば、トルクレンチを持っていない方でも手軽に作業を行えるというメリットがあります。

しかし、手締め「だけ」で本当に大丈夫なのでしょうか?次のセクションで、手締め「だけ」の潜在的なリスクについて詳しく見ていきましょう。

オイルフィルターは手締めだけでは緩い可能性が高い?!

オイルフィルター交換の際、手締めでの取り付けで十分だと考える方もいるかもしれません。確かに、オイルフィルターの締め付けトルクはそれほど大きくなく、一見手締めでもしっかりと固定できるように思えます。

しかし、実際には手締めだけではオイル漏れなどのトラブルが発生するリスクが潜んでいます。この章では、手締めだけでは不十分な理由と、適切な締め付け方法について詳しく解説します。

手締めは乗用車以外にはおすすめできない

乗用車の場合、オイルフィルターの取り付け位置やサイズによっては、手締めでもある程度の締め付けは可能です。

しかし、トラックやバス、建設機械などの大型車両では、オイルフィルターのサイズが大きく、高い油圧がかかるため、手締めでは十分な締め付けができません。大型車両では、必ずトルクレンチを使用して、メーカー指定のトルクで締め付けるようにしてください。

また、二輪車の場合も、エンジン振動が大きく、オイルフィルターへの負荷が高いため、手締めは推奨されません。特にオフロードバイクなど、激しい振動にさらされる車両では、オイル漏れのリスクが高まります。二輪車も必ずトルクレンチを使用し、適切なトルクで締め付けるようにしましょう。

オイルフィルターの締め付けは、エンジンの正常な動作に不可欠な要素です。手締めだけで済ませようとせず、適切な工具と方法で確実な取り付けを行いましょう。万一、オイル漏れが発生した場合、エンジンに深刻なダメージを与える可能性があります。安全で快適なドライブを楽しむためにも、オイルフィルターの交換は慎重に行いましょう。

トルクレンチの使用を推奨

オイルフィルターを確実に固定し、オイル漏れを防ぐためには、トルクレンチの使用が強く推奨されます。メーカーが指定する適切なトルクで締め付けることで、フィルターのシール性能を最大限に発揮し、トラブルを未然に防ぐことができます。

指定トルクは車種やオイルフィルターの種類によって異なるため、必ず車両の取扱説明書またはオイルフィルターの製品情報を確認してください。一般的な乗用車の場合、締め付けトルクは17~25N・m程度ですが、軽自動車や大型車では異なる場合がありますので注意が必要です。

トルクレンチには、プリセット型、ビーム型、ダイヤル型など様々な種類があります。DIYでオイル交換を行う場合は、比較的安価で扱いやすいプリセット型がおすすめです。設定トルクに達すると「カチッ」という音や感触で知らせてくれるため、締め付けすぎを防ぐことができます。

オイルフィルターの締め方を解説!

自動車整備

オイルフィルターの交換は、エンジンオイル交換と同時に行う重要なメンテナンス作業です。正しい締め付けを行わないと、オイル漏れやエンジンの故障につながる可能性があります。

ここでは、オイルフィルターの正しい締め付け方の手順を、ガソリン車、ディーゼル車、そして軽自動車といった車種を問わず、汎用的に適用できる方法で解説します。

オイルフィルターの締め付け方手順

新しいオイルフィルターを取り付ける際の手順は以下のとおりです。使用するオイルフィルターの種類(カートリッジ式、スピンオン式)に関わらず、基本的な考え方は共通です。

  1. 古いオイルフィルターを取り外す:専用のオイルフィルターレンチやカップ型レンチを用いて、古いオイルフィルターを反時計回りに回転させて取り外します。フィルターを取り外す前に、オイル受け皿を下に置いて、こぼれたオイルを受け止めましょう。オイルは高温になっている場合があるので、火傷に注意してください。

  2. 新しいオイルフィルターのゴムパッキンにオイルを塗布する:新しいオイルフィルターのゴムパッキンに、新しいエンジンオイルを薄く塗布します。これにより、オイル漏れを防ぎ、次回の交換時の取り外しをスムーズにします。この際、使用するオイルは、部分合成油、化学合成油、鉱物油といったオイルの種類に関わらず、交換するエンジンオイルを使用してください。

  3. 新しいオイルフィルターを取り付ける:新しいオイルフィルターをエンジンブロックに取り付けます。最初は手で締め付け、確実に密接していることを確認します。カートリッジ式の場合は、ハウジングのOリングも忘れずに交換し、規定のトルクで締め付けましょう。

  4. 規定トルクで締め付ける:オイルフィルターを手締めである程度締め付けた後、最終的には規定トルクで締め付けます。規定トルクはオイルフィルターの製品パッケージや車両の取扱説明書に記載されています。トヨタ、日産、ホンダなどの各自動車メーカーによって規定トルクが異なる場合があるので、必ず確認しましょう。トルクレンチを使用することで、適切な力で締め付けることができます。もしトルクレンチがない場合は、手締め後、さらにオイルフィルターレンチを用いて3/4回転~1回転程度締め付けるのが一般的な目安です。ただし、この方法はあくまでも目安であり、車種やオイルフィルターの種類によって異なる場合があるので、不安な場合は整備工場に相談することをおすすめします。

  5. エンジンオイルを注入する:オイルフィルターの取り付けが完了したら、規定量の新しいエンジンオイルをエンジンに注入します。オイルレベルゲージでオイル量を確認し、適切な範囲内にあることを確認しましょう。

  6. エンジンを始動し、オイル漏れを確認する:エンジンを始動し、数分間アイドリングさせます。その後、エンジンを停止し、オイルフィルターの取り付け部分にオイル漏れがないかを確認します。オイル漏れがある場合は、エンジンを停止し、オイルフィルターの締め付け状態を再度確認し、必要に応じて増し締めを行います。

オイルフィルターは締めすぎもNG

オイルフィルターの締め付けは、適正なトルクで行うことが重要です。締め付けが弱すぎるとオイル漏れを起こす可能性があり、逆に締め付けが強すぎると、フィルターの破損やオイル漏れの原因となるだけでなく、次回の交換時にフィルターが取り外しにくくなることがあります。

特にアルミ製のオイルフィルターハウジングの場合は、締め付けすぎによる破損に注意が必要です。

オイルフィルターの手締めは自己責任!

結論として、オイルフィルターは手締めだけでは不十分で、トルクレンチの使用が推奨されます。確実な締め付けを行うためには、メーカーが指定するトルク値で締め付けることが重要です。

トルクレンチを持っていない場合は、ガソリンスタンドやカー用品店などで締め付けを依頼しましょう。

この記事の執筆者 : 福塚鉄也(株式会社えびすツール 代表取締役)

【自動車・物流分野に精通した通販のプロフェッショナル】
経理の専門家として上場企業を中心に長年キャリアを積んだ後、前職で自動車・物流関連用品の通信販売事業の責任者を務める。卓越したデータ分析力と探究心を活かし、事業を成功に導きました。
2024年4月、こうした自動車・物流分野での豊富な経験とノウハウを基に、株式会社えびすツールの代表取締役に就任。同社の強みである「高品質で低価格」の商品ラインナップを強化し、緻密な戦略と分析力で企業の更なる成長を牽引します。
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