ハイトレールは、トラックのステンレスやFRPに固着したさび・塩分の白ぼけ・水あか・油成分を落とす酸性の車輌専門特殊洗剤です。効き目が強い分、使い方を誤ると素材のほうが傷みます。
「ハイトレール 失敗」で検索されている方は、すでにトラブルを経験されたか、これから使うにあたって不安があるのだと思います。この記事では、当店販売品の現物ラベルの記載に照らして、実際に起こりうる失敗を5つ挙げ、対処法と防ぎ方をまとめます。
ハイトレールの失敗談5選!

失敗のほとんどは、使う場所を誤るか、時間を守らないかのどちらかです。順に見ていきます。
失敗談①使ってはいけない場所に使ってしまった
いちばん多いのがこれです。商品ラベルが使用不可としているのは、次の場所です。
- ボディの塗装箇所(剥脱します)
- 車輌のアルミ部分(アルミホイールを含む)
- 自動車等のガラス面
- コーティング(鏡面加工等)を施した箇所
- 鏡面加工されたステンレス
「カーシャンプーの強力版」と思って車全体に使ってしまうと、この時点で失敗が確定します。ハイトレールは、ステンレスやFRPの部分に、部分的に使う洗剤です。アルミホイールの白ぼけを落としたい場合は、カーシャンプーで洗ってから金属磨きで磨いてください。
失敗談②塗布したまま2分以上放置した
商品ラベルには、塗布したまま2分以上放置しない(変色します)と明記されています。汚れが落ちないからと置き時間を延ばすのは、最も多い失敗のひとつです。
延ばした分だけ落ちるのは、汚れではなく素材の表面のほうです。また、一度に広い面積へ塗ってしまうと、塗り終わる前に最初の場所が2分を過ぎます。洗い流せる範囲ごとに区切って進めてください。
失敗談③スプレーボトルで吹きかけてしまった
スプレーボトルは絶対に使用しないでください。メーカーが明確に禁止しています。
霧状になった酸性の洗剤は、狙った場所だけに留まりません。すぐ隣の塗装面やアルミ部分、ガラスに回り込み、気づいたときには広い範囲に付着しています。作業者自身が吸い込む危険もあります。塗布はハケ、スポンジ、布に十分ひたして行ってください。
失敗談④炎天下・車体が熱い状態で使った(いわゆる「ハイトレ焼け」)
炎天下での作業や、車体が熱くなっているときの使用は避けてください。商品ラベルには、シミや色ムラが出たり、拭き取りにくくなったりすると記載されています。
現場で「ハイトレ焼け」と呼ばれることがあるのは、この白く残る、あるいは変色してしまう状態です。走行直後の車体も熱を持っていますので、時間を置いて冷ましてから作業してください。
失敗談⑤洗い流しが不十分だった
2分以内に洗い流すところまで守っていても、水の量が足りないと成分が残ります。残った成分は、あとから変色の原因になります。
特に、パネルの隙間やボルトの周り、荷台の継ぎ目などに入り込んだ分が、後日流れ出して筋状のシミになることがあります。成分が残らないよう、大量の水道水でよく洗い流し、乾いた布で水分を拭き取ってください。
ハイトレールで失敗したときの対処法はある?

まず前提として、商品ラベルには誤った使用方法によって「白く」なった場合や「変色」した場合について、責任を負いかねると記載されています。ここから先は、被害を最小限にするための対処です。
とにかく大量の水で洗い流す
使ってはいけない場所に付いてしまった場合は、一刻も早く大量の水で洗い流してください。時間が経つほど状態は悪くなります。迷っている間に洗い流すのが正解です。
洗い流したあとは、乾いた布で水分を拭き取ります。中性洗剤で「中和する」といった手順は必要ありません。水でしっかり流しきることが、そのまま最善の対処になります。
ステンレスが白くなった場合
洗い流しても白さが残る場合、商品ラベルには「ステンレスの表面が白くなった場合は研磨剤を使えばきれいに仕上がります」と記載されています。金属磨きで仕上げ直せる、ということです。
製品の選び方は、ピカール エクストラとブルーマジックの違いを参考にしてください。ただし、ヘアラインなど特殊な表面処理がされている場合は、磨くと質感が変わりますのでご注意ください。
塗装・アルミ・ガラスにダメージが残った場合
塗装が剥がれた、アルミが変色した、ガラスにシミが残った。こうした場合は、ご自身で削ったり磨いたりせず、専門業者にご相談ください。特にガラスは、研磨で除去を試みるとかえって歪みや傷が残ります。
| 状況 | 対処法 |
|---|---|
| 使用不可の場所に付着した直後 | 大量の水道水で洗い流し、乾いた布で水分を拭き取る |
| ステンレスが白くなった | 洗い流したうえで、研磨剤(金属磨き)で仕上げ直す |
| 塗装の剥がれ、アルミの変色、ガラスのシミ | 自分で磨かず、専門業者に相談する |
| 他の洗剤と混ざってしまった | 直ちにその場を離れて換気し、素手で触れない |
ハイトレールでの失敗を防ぐには?

失敗を防ぐポイントは多くありません。以下の5点を守ってください。
使ってよい場所かどうかを、作業前に確認する
ハイトレールの対洗浄物は、ステンレス(鏡面加工等をしていないもの)、FRP等の汚れた部分、車輌・トラックのバンパー等(アルミ箇所を除く)のさび、海水等による塩分の白ぼけ(冬季の凍結防止剤=塩カリによる白ぼけを含む)、水あか、油成分です。
そのうえで、商品ラベルは使用方法の前提として「目立たない所で試してから使用する」ことを求めています。バンパーの裏側など見えにくい場所で確認してから、本番に入ってください。
使う前に押さえておきたい注意点は、ハイトレールを使う前に知るべき注意点でまとめて解説しています。
希釈は通常3倍、ステンレスは10倍以上。薄める相手は水だけ
原液のままでは使いません。通常は水で3倍に希釈し、汚れの度合いに応じて濃度を調整します。塗布の前に、洗浄箇所は全体を水で濡らしておきます。
ステンレス箇所は10倍希釈以上で使用してください。商品ラベルには「通常使用は3倍に希釈」とだけ書かれていますが、製造元の使用方法資料では、ステンレスについては10倍希釈以上とされています。資料によって記載が分かれている項目は、当店では安全側(薄いほう)に合わせてご案内しています。
そして他の洗剤類、特に塩素系とは絶対に混ぜないでください。ハイトレールは塩化水素を含むため、塩素系の洗剤や漂白剤と反応すると有毒な塩素ガスが発生します。前に別の洗剤を入れたバケツをそのまま使うことでも混ざりますので、ハイトレール専用のバケツと道具を決めておくのが確実です。混ぜてはいけない洗剤や、使ってはいけない素材・部位の一覧はハイトレールは混ぜると危険?使ってはいけない素材・部位一覧で詳しく解説しています。
2分以内に、大量の水で洗い流す
塗って、こすって、2分以内に大量の水道水で洗い流す。この時間感覚を作業の基本にしてください。広い面積を一度に塗らないこと、水をすぐにかけられる準備をしてから塗り始めることが、そのまま失敗の予防になります。
炎天下や熱い場所では使わない
日陰で、車体が冷えている時間帯に作業してください。夏場は早朝や夕方が向いています。
手袋を着け、目に入ったら直ちに洗い流す
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 手袋 | ゴム手袋またはナイロン手袋を着用してください(商品ラベルの指定)。 |
| 目に入ったとき | 直ちに水で何回も洗い流してください。 |
| 保護メガネ | 当店からのお願いとして、着用をおすすめします(メーカーの指定ではありません)。 |
| 他の洗剤との併用 | 絶対に混ぜないでください。特に塩素系は有毒ガスが発生します。 |
| 保管 | 当店からのお願いとして、直射日光と高温を避け、子供の手の届かない場所での保管をおすすめします(メーカーの指定ではありません)。 |
ハイトレールの失敗談を生かして上手に活用しよう
ハイトレールの失敗は、ほとんどが「使う場所」と「時間」の2点に集約されます。塗装箇所・アルミ・ガラス・コーティング(鏡面加工等)箇所には使わない。塗布したまま2分以上放置しない。スプレーボトルは使わない。塩素系とは絶対に混ぜない。希釈は水だけで行い、通常は3倍、ステンレス箇所は10倍希釈以上です。
逆に言えば、この4点さえ外さなければ、中性の洗剤では落ちなかった汚れにしっかり効いてくれます。詳しい手順はハイトレールの正しい使い方をご覧ください。


