「ブルーマジックの使い方」が分からずお困りではありませんか。ブルーマジックは、アメリカ BLUE MAGIC社のクリームタイプの金属磨きです。この記事では、パッケージの表記に沿って、正しい使い方と使えない素材を解説します。
先にお伝えしておくと、ブルーマジックは洗剤ではなく研磨剤入りの金属磨きです。塗って時間を置き、水で流すという使い方はしません。ここを取り違えると、うまく仕上がらないだけでなく、素材を傷めることがあります。
ブルーマジックの使い方を徹底解説

研磨剤を含んだ金属磨きであるブルーマジックには、酸化による変色や汚れを取り除き、金属本来の輝きを取り戻す働きがあります。まずは、どんな製品なのかを確認しておきましょう。
ブルーマジックとは
ブルーマジックは、内容量549gのクリームタイプ(半練り)の金属磨きです。パッケージ正面には「FOR CHROME, ALUMINUM AND MAG WHEELS」とあり、クローム、アルミ、マグネシウム合金ホイールが主な用途とされています。
パッケージの「SAFE FOR ALL METALS」に挙げられているのは、次の素材です。
- クローム、アルミニウム、マグネシウム
- 真鍮、銅、ステンレス
- 金、銀(いずれも素地。金メッキ・銀メッキは対象外です)
- FRP(繊維強化プラスチック)
本国メーカーのSDSには、酸化アルミニウムが25〜35%、シリコーン成分が1〜5%と記載されています。研磨剤は入っています。磨いたあとに、シリコンの薄い被膜が残るのが特徴です。
ブルーマジック使用前に準備するもの
- ブルーマジック
- 柔らかい布を複数枚(磨き用と、仕上げの拭き上げ用を分けます)
- 保護手袋(パッケージに着用の指示があります)
- 保護メガネ(当店からのお願いとして、着用をおすすめします)
- 下洗い用のカーシャンプーまたは中性洗剤と水
換気のよい場所で作業してください。ブルーマジックはアンモニアと石油留分を含むため、においが強く、屋内では作業しにくい製品です。真鍮を磨くときは、パッケージにも手袋の着用が明記されています。
ブルーマジックの使い方手順
| 手順 | 説明 |
|---|---|
| 1. 下洗い | 磨く面の砂や泥を、カーシャンプーや中性洗剤で洗い落とし、よく乾かします。砂が残っていると研磨材の代わりになり、傷の原因になります。 |
| 2. よくかき混ぜる | 成分が分離するため、容器の底からしっかりかき混ぜてから使います。ここを省くと研磨剤が均一に行き渡りません。 |
| 3. 少量を布に取る | 柔らかい布に少量を取ります。付けすぎると滑って、研磨剤が布の上で動くだけになります。「少なすぎるかな」と感じる量から始めてください。 |
| 4. 黒い膜が出るまで磨く | 表面に黒い膜が現れるまで磨きます。これは削れた酸化物で、正常な反応です。力任せにこすらず、面を追うように動かします。 |
| 5. 磨き上げる | きれいな布、またはバフで磨き上げて仕上げます。布が黒く汚れたら、こまめに交換してください。 |
塗ったまま放置したり、水で洗い流したりする使い方ではありません。汚れがひどい場合は、時間を置くのではなく、磨く回数を重ねてください。ステンレスマフラーの汚れ落としでは、5〜6回目からようやく落ち始めたというお客様の声もあります。
液体タイプのピカール エクストラを使う場合は、ピカールの使い方(正しい3手順と拭き取りのコツ)をご覧ください。
ブルーマジックはホイール磨きにも効果的!

パッケージがホイールを用途として明記しているとおり、ブルーマジックはホイール磨きに向いています。特に、トラックのアルミホイールに出る白ボケは得意分野です。白ボケの正体はアルミの酸化被膜なので、洗剤では落ちません。削り取るしかない汚れです。
ただし、磨けるのはホイールの最表面が素地の金属である場合に限ります。
サビにどこまで効くのかについては、ブルーマジックでサビは取れる?で解説しています。
ホイール磨きに使用する場合の使い方
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ホイールをカーシャンプーで洗い、砂や泥、ブレーキダストを落として乾かします。ブルーマジックは洗剤ではないので、この下洗いは省けません。
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ホイールの表面処理を確認します。素地であることが確認できたら次へ進みます。判断がつかない場合は、リムの裏側など目立たない場所で試し磨きをしてください。
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容器の底からよくかき混ぜ、柔らかい布に少量を取ります。
-
狭い範囲ずつ、黒い膜が現れるまで磨きます。一度に広い面積へ塗り広げる必要はありません。
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きれいな布かバフで磨き上げます。細かい溝に入り込んだ分は、布を指先に巻いて拭き取ってください。
ブルーマジックが適さない場合があるので注意
ホイールの材質ではなく、最表面が何かで判断します。「鍛造だから磨ける」という判断は誤りです。鍛造は製造方法であって、表面処理とは関係ありません。
| ホイールの最表面 | 使用可否 | 注意点 |
|---|---|---|
| 素地(無処理)のアルミ | 可 | パッケージが対応を明記しています。試し磨きから始めてください。 |
| クリア塗装・塗装済み | ×(使用不可) | 塗膜を削ることになります。白化や艶ムラが起き、元に戻りません。 |
| アルマイト(陽極酸化)処理 | ×(使用不可) | 酸化皮膜を削ってしまいます。 |
| クロームメッキ | 可 | パッケージ正面にクローム用と明記されています。ただし装飾クロームはクローム層が0.1〜0.5μm程度と薄いため、試し磨きから。 |
| ニッケル・亜鉛・金・銀のメッキ | ×(使用不可) | 層が薄く、削り抜けてしまいます。種類の分からないメッキも磨かないでください。 |
| マグネシウム合金 | 可 | パッケージの対応素材に含まれています。ただし表面処理がされている場合は上記に従ってください。 |
| ヘアライン・ツヤ消し仕上げ | ×(使用不可) | 磨くと質感が変わり、元に戻せません。 |
見分けがつかないときは、裏面の刻印、水滴の弾き方、目立たない場所での試し磨き。この順で確認してください。アルマイトやクリアコートは、削ってしまえばもう戻りません。
また、ブルーマジックはアンモニアを含みます。塩素系の製品と一緒に使わないでください。洗車で使った洗剤が残った面に重ねて使うのも避け、下洗いの後はしっかりすすいでから磨いてください。
ブルーマジックは車以外にも使用可能!

ブルーマジックは金属磨きですので、車以外でも金属であれば使えます。ただし、パッケージが対応を明記している素材の範囲内で、というのが前提です。万能クリーナーではありません。
車以外で使用するときの用途&使い方一覧
| 対象 | 使い方 | 注意点 |
|---|---|---|
| ステンレスのシンク・蛇口 | 布に少量を取り、黒い膜が出るまで磨いてから拭き上げる。 | ヘアライン仕上げのシンクは使用不可。磨くとヘアラインが消え、元に戻りません。屋内では必ず換気を。 |
| ステンレス製の郵便ポスト・門扉 | 同上。仕上げにシリコン被膜が残ります。 | 塗装されているものは使用不可です。 |
| 真鍮・銅の小物 | 布に少量を取り、優しく磨く。 | 真鍮を磨くときは必ず手袋を着用してください(パッケージに指示があります)。 |
| 銀・金の素地の製品 | 布に少量を取り、優しく磨く。 | 銀メッキ・金メッキには使用できません。層が薄く削り抜けます。 |
| アルミ製品(脚立、工具、什器など) | 素地であることを確認してから磨く。 | アルマイト処理・クリア塗装されているものは使用不可です。 |
| バイク・自転車の金属パーツ | マフラーやリムなど、素地の金属部分のみに使用。 | 塗装されたフレームやアルマイトのパーツには使用しないでください。 |
| FRP(繊維強化プラスチック)製品 | 布に少量を取り、優しく磨く。 | ゲルコートの状態によって仕上がりが変わるため、目立たない場所で試してから。 |
いずれの場合も、塗装面、クリアコート、アルマイト処理、ヘアライン仕上げ、硬度の低い金属には使用できません。不安な場合は必ず目立たない部分で試してから作業してください。
作業後のウエスの処分にご注意ください
ブルーマジックは油分を含みます。油分の染みたウエスを袋やゴミ箱にまとめて放置すると、酸化による熱がこもって発火につながるおそれがあります。東京消防庁は、油が染み込んだ布や紙は水に十分浸してから捨てるよう案内しています。乾かして処分する場合も、山積みにせず熱を逃がしてください。
ブルーマジックの使い方に関するよくある質問
Q. ブルーマジックとはどんな製品ですか?
アメリカ BLUE MAGIC社 のクリームタイプの金属磨き(549g)です。研磨剤として酸化アルミニウムを25〜35%含み、クローム、アルミ、マグネシウム、真鍮、銅、ステンレス、金・銀の素地、FRPに使用できます。磨いたあとにシリコンの薄い被膜が残るのが特徴です。
Q. ブルーマジックの基本的な使い方の手順を教えてください。
下洗いをして乾かし、容器の底からよくかき混ぜます。柔らかい布に少量を取り、黒い膜が現れるまで磨いたら、きれいな布かバフで磨き上げます。塗って放置したり、水で洗い流したりする製品ではありません。布が黒く汚れたら、こまめに交換してください。
Q. クロームメッキに使えますか?
使えます。パッケージ正面に「FOR CHROME」と明記されており、クロームメッキは本製品の主な用途です。ただし、装飾クロームはクローム層が0.1〜0.5μm程度と薄いため、目立たない場所で試し磨きをしてから作業してください。ニッケル・亜鉛・金・銀のメッキには使用できません。
Q. ブルーマジックを使ってはいけない素材はありますか?
塗装面・クリアコート面、アルマイト(陽極酸化)処理面、ヘアラインやツヤ消しの仕上げ、硬度の低い金属、そして層の薄いメッキ(ニッケル・亜鉛・金・銀)です。ホイールの場合は材質ではなく最表面で判断してください。種類の分からないメッキも磨かないでください。
Q. ブルーマジックは車以外にも使えますか?
金属であれば使えます。ステンレスのシンクや蛇口、真鍮・銅の小物、素地のアルミ製品、FRP製品などが対象です。ただしヘアライン仕上げのシンクや、塗装・アルマイトされたものには使用できません。洗剤ではないので、便器や布製品の汚れ落としには使えません。
Q. ブルーマジックを使う時の注意点は?
換気のよい場所で、保護手袋を着用して作業してください。アンモニアと石油留分を含むため、においが強く、屋内での作業には向きません。飲み込むと有害または致命的ですので、子供の手の届かない場所に保管してください。目や皮膚に付いた場合は、水で15分洗い流してください。作業後の油分が染みたウエスは、水に浸してから処分してください。
ブルーマジックの使い方を覚えて活用しよう
ブルーマジックは洗剤ではなく、研磨剤入りの金属磨きです。よくかき混ぜて、少量を布に取り、黒い膜が出るまで磨いて、拭き上げる。手順はこれだけです。
店頭で手に入るかどうかについては、ブルーマジックはホームセンターで買える?で調査しています。
難しいのは手順よりも、磨いてよい面かどうかの判断のほうです。塗装、クリアコート、アルマイト、ヘアライン、薄いメッキ。このどれかであれば磨かない。迷ったら目立たない場所で試す。この2点を守っていただければ、金属本来の輝きをしっかり引き出せる製品です。


