
業者にオイルフィルターの交換を頼んで、明細書を見たら思ったより高かった。そういうことはよくあります。
先に答えを言います。オイルフィルター交換にかかる総費用は、ディーラーで2,500〜5,000円、カー用品店・整備工場なら1,000〜3,500円が現実的な相場です。
この差が生まれる理由は、費用が「部品代+工賃+オイル代」の3層構造になっていて、どこに頼むかで各層の金額が変わるからです。
この記事では、店舗別の費用を具体的な金額で比較します。あわせて「持ち込みフィルターで頼めるか?」「どうすれば余分なコストを払わずに済むか?」まで掘り下げます。オイル交換と同時に依頼しようとしている方も、整備工場に任せている法人の方も参考にしてください。
オイルフィルター交換にかかる費用の内訳
「フィルター交換でいくらかかりますか?」と店舗に聞いたとき、返ってくる金額がバラバラなのには理由があります。
費用は「部品代+工賃+オイル代」の3層構造

| 費用の種類 | 目安 | 備考 |
|---|---|---|
| オイルフィルター本体 | 500円〜3,500円 | 純正品・社外品・輸入車用で異なる |
| 交換工賃 | 500円〜2,000円 | 依頼先・車種によって変動 |
| エンジンオイル代 | 2,000円〜6,000円 | 同時交換の場合。オイルの種類で変動 |
フィルター交換だけを単独で頼むケースはほぼなく、ほとんどがエンジンオイル交換とセットで行われます。そのため「フィルター交換費用」を聞くと、オイル代込みの金額を案内される店舗と、フィルターと工賃だけを答える店舗で、数字が大きく変わります。
見積もりや明細を受け取るときは「3層のうちどれが含まれているのか」を確認する習慣をつけておくと、予想外の請求を防げます。
オイル交換と同時にやると工賃が安くなる理由
オイル交換とフィルター交換は、作業の工程が大きく重なります。オイルを抜く→フィルターを外す→新しいフィルターを付ける→新しいオイルを入れる、という流れで、フィルター交換単独で行う場合との追加作業時間は数分程度です。
そのため多くの店舗では、オイル交換と同時にフィルター交換を依頼すると、工賃が安くなる設定を設けています。イエローハットではオイル交換工賃550円・フィルター交換工賃770円という価格体系ですが、会員であれば工賃が無料になるプランもあります。
💡 フィルター交換はオイル交換と同時に頼む、これだけで工賃の負担はかなり変わります。
店舗別・工賃の相場一覧
「どこに頼むか」で費用が大きく変わります。フィルター代+工賃の合計を店舗タイプ別に整理しました。
| 依頼先 | 部品代の目安 | 工賃の目安 | フィルター交換の合計目安 |
|---|---|---|---|
| ディーラー | 1,500円〜2,500円 | 1,000円〜2,000円 | 2,500円〜5,000円 |
| カー用品店 | 500円〜2,000円 | 500円〜1,500円 | 1,000円〜3,500円 |
| ガソリンスタンド | 1,000円〜2,000円 | 500円〜1,500円 | 1,500円〜3,500円 |
| 整備工場 | 500円〜2,000円 | 500円〜1,500円 | 1,000円〜3,500円 |
※ 上記はフィルター代+工賃の合計目安です。オイル代は別途2,000〜6,000円程度かかります。

ディーラー(合計目安:2,500〜5,000円)
費用は4つの中で最も高くなります。純正フィルターを使うため部品代が上がりやすく、工賃も独自基準で設定されています。保証期間中の車や「整備記録をディーラーで揃えたい」という方には理由のある選択です。費用だけを見るなら、他の選択肢と比べる価値があります。
カー用品店(合計目安:1,000〜3,500円)
オートバックスやイエローハットは社外品フィルターの品揃えが豊富で、部品代を抑えやすい。会員カードやポイントを使えばさらに下がります。
ネット予約できる店舗が増えていて、「何時ごろ終わるか」が事前に見えやすいのは助かります。整備士資格を持つスタッフが作業する店舗が多く、品質面での心配は少ないです。
ガソリンスタンド(合計目安:1,500〜3,500円)
給油のついでに「フィルターもお願いします」と声をかけられる気軽さは他にはありません。選べるフィルターの種類は少なく、車種への専門知識はカー用品店や整備工場に比べると劣る場合がありますが、急いでいるときの選択肢としては十分です。費用の明細は事前に確認しておくと安心です。
整備工場(合計目安:1,000〜3,500円)
地域の整備工場は、付き合いが長くなると費用面や対応の柔軟性でいろいろと融通が利くことがあります。社外品フィルターの持ち込みに対応しているところも多く、「部品は自分で用意して、作業だけ頼みたい」という使い方ができます。
初めて使う工場なら、得意な車種や見積もりの出し方を電話で一度確認してから持ち込むとスムーズです。
持ち込みフィルターで頼めるか?
えびすツールなど通販で購入したフィルターを持参し、「取り付けだけお願いしたい」という依頼は通るのか。
店舗によってはっきり対応が分かれます。
受け付けてくれる店・断られる店の違い
| 店舗タイプ | 持ち込み対応 | 主な理由 |
|---|---|---|
| ディーラー | ✕ ほぼ不可 | 純正品以外は品質保証ができないため |
| カー用品店(大手) | △ 店舗による | 自社販売品との兼ね合いで断られることも |
| ガソリンスタンド | △ 店舗による | 方針次第。事前確認が必要 |
| 独立系整備工場 | ○ 対応可が多い | 柔軟に応じてくれるケースが多い |

ディーラーが持ち込みを断る理由はシンプルで、部品の品質保証ができないからです。「もし持ち込んだフィルターに問題があったとき誰が責任を取るのか」という話になるため、断るのが通常です。
独立系の整備工場は、電話で確認するだけで「工賃は○○円で対応します」と引き受けてくれるケースが多い。えびすツールのような工場向け卸の社外品は、整備工場側も取り扱いに慣れていることが多いです。
持ち込みで安くなるケース・ならないケース
持ち込みが有利になるのは主にこういう状況です。
- 通販でISO認証の社外品フィルターを500〜800円で購入して、工賃のみを整備工場に依頼する場合
- 複数台まとめてフィルターを買って、一度に持ち込む場合(法人・整備工場向け)
- ディーラー純正品より安い社外品で同等の性能が確認できる場合
一方、持ち込みがかえってコストになるケースもあります。
- 持ち込み工賃として通常より高い設定をしている店舗の場合
- 購入した部品が適合しなかったときに、返品・交換の手間と費用が発生する場合
💡 持ち込みを考えているなら、先に電話で「工賃だけで対応可能か・いくらになるか」を確認するのが確実です。
整備工場への持ち込みが現実的な理由
独立系の整備工場が持ち込みに前向きな背景には、現場ならではの事情があります。フィルター1本の利益より、オイル交換・車検など継続的な整備を受注する関係を大切にしているお店が多く、「部品持ち込みでも作業だけ受ける」ことは珍しくありません。
えびすツールなど工場向け卸のISO認証品であれば品質の根拠を示しやすいため、整備工場側も安心して作業できます。「どこのフィルターですか?」と聞かれたときに答えられるよう、購入した製品の認証情報をメモしておくと会話がスムーズです。
費用を抑えるための3つの判断基準
品質を落とさずコストを抑えるには、判断の順番があります。
① オイル交換と同時に依頼する
手軽さとコスト削減のバランスでいえば、これが一番インパクトがあります。フィルター単独で交換を頼むと工賃が割高になる店舗が多く、オイル交換と組み合わせるだけで実質的な工賃負担は下がります。
次回のオイル交換のタイミングでフィルター交換を合わせて依頼する。それだけで何も変えなくても年間コストは抑えられます。
② ISO認証の社外品フィルターを選ぶ
「純正品でないと不安」という感覚はわかりますが、価格差の大部分は品質ではなく流通コストとブランド料によるものです。ISO9001認証を取得した工場で作られた社外品であれば、ろ過性能・耐久性ともに純正品と同等水準と考えていいです。
えびすツールではこの条件を満たしたオイルフィルターを取り扱っています。部品代だけで比較すれば、ディーラー純正品の半額以下になるケースも珍しくありません。
③ 複数台まとめて依頼する(法人向け)
整備工場や運送業者など複数台を管理している場合、1台ずつその都度対応していると費用も時間もかかります。
同じ規格のフィルターをまとめて買って単価を下げ、交換作業も複数台まとめて持ち込む。それだけで工賃の交渉余地も生まれますし、月に一度まとめてメンテナンスを済ませる運用にすれば、年間を通じてかなり費用が変わってきます。
交換を断られるケース・追加費用が出るケース
「交換をお願いしたら断られた」「見積もりより高くなった」というのは、事前に知っておけば避けられるものがほとんどです。
フィルター位置が特殊な車種
オイルフィルターの取り付け位置は車種によってかなり違います。エンジンルームから手が届く位置にある車種は交換しやすいですが、車体下部の奥まった場所にあったり、周辺部品を外さないとアクセスできない車種では、通常より工賃が上がります。
輸入車や特定の国産モデルでは専用工具が必要なケースもあります。見積もりの段階で「この車種は標準的な作業時間で収まりますか?」と一言確認しておくと安心です。
作業中にオイル漏れが見つかった場合
フィルター交換の作業中に、ドレンボルト周辺やオイルパンガスケットからの滲みが見つかることがあります。この場合、そのまま作業完了にはならず、追加の修理や部品交換を勧められます。
緊急性と追加費用の見積もりを確認して、自分でOKしてから進めてもらうのが基本です。「すぐ直さないとどうなるか」「次のオイル交換まで様子を見られるか」を確認してから判断してください。
輸入車・旧車の注意点
輸入車はフィルターの規格が国産車と異なることが多く、対応品の入手に時間がかかる場合があります。特にヨーロッパ車はエレメント交換式(カートリッジではなく中身だけ交換するタイプ)が多く、パーツ代と工賃の両方が国産車より上がりやすい傾向があります。
旧車や生産終了モデルは純正フィルターの供給が終わっていることもあります。そういった場合は適合する社外品を事前に調べてから持ち込むのが一番手っ取り早いです。
交換頻度の目安と業者依頼した場合の年間コスト
適切なタイミングで交換することも、コスト管理の一部です。早すぎれば無駄になり、遅すぎればエンジンへのダメージがじわじわ蓄積します。
| オイルの種類 | フィルター交換目安 | 年間回数の目安(年1万km走行) |
|---|---|---|
| 鉱物油 | オイル交換2回に1回 / 約5,000km | 年1〜2回 |
| 部分合成油 | オイル交換2回に1回 / 約7,500km | 年1〜2回 |
| 化学合成油 | オイル交換2回に1回 / 約10,000km | 年1回程度 |
⚠️ 短距離走行が多い・山道・現場作業車両などシビアコンディションに該当する場合は、上記より早めの交換を検討してください。
年間の費用感を整理するとこうなります。
| 依頼先パターン | 1回の費用目安 | 年間交換回数 | 年間コスト目安 |
|---|---|---|---|
| ディーラー・純正品 | 2,500円〜5,000円 | 1〜2回 | 2,500円〜10,000円 |
| カー用品店・社外品 | 1,000円〜3,500円 | 1〜2回 | 1,000円〜7,000円 |
| 通販ISO認証品+整備工場持ち込み | 800円〜2,000円 | 1〜2回 | 800円〜4,000円 |

1台なら年間差額は数千円です。ただし整備工場が10台・20台と管理している場合は、この差が積み上がってけっこうな金額になります。「消耗品だから仕方ない」と思っていた費用が、仕入れ先と依頼先を見直すだけで半分近くになることは珍しくありません。
まとめ
オイルフィルター交換は、何も考えずにディーラーに丸投げすると費用が最も高くなります。
ISO認証の社外品を通販で購入して、持ち込み対応の整備工場に工賃だけ依頼する。これが品質を落とさずに費用を抑える、現場で使える方法です。法人や複数台管理の場合はまとめ買い・まとめ依頼でさらに差が出ます。
えびすツールでは整備工場・運送業者向けを中心に、コストと品質のバランスが取れたオイルフィルターを取り扱っています。まとめ買いにも対応していますので、ラインナップを一度ご覧ください。
















































