「ワイパーブレードの交換って正直必要なの?」と疑問に思っていませんか?実は、ワイパーブレードは安全運転に欠かせない部品の一つ。適切なタイミングで交換しないと、車検に通らなかったり、思わぬ事故に繋がる可能性も…。
この記事では、ワイパーブレードの種類や交換の必要性、交換時期の目安、さらに交換費用や交換方法まで分かりやすく解説します。安全運転のために、ぜひ最後まで読んでみて下さい。
ワイパーブレードの交換は必要ない?!種類と必要性を解説
安全な運転に欠かせないワイパーですが、そのワイパーのゴム部分を「ワイパーブレード」と呼びます。
ワイパーブレードは消耗品なので、定期的な交換が必要です。ここでは、ワイパーブレードの種類や交換の必要性について詳しく解説していきます。
ワイパーブレードとは
ワイパーブレードとは、ワイパーアームの先端に装着されているゴム製の部品で、ガラス面に付着した雨滴や汚れを拭き取る役割を担っています。ワイパーブレードは、ガラス面に密着して汚れを効率的に落とすために、柔軟性のあるゴム素材で作られています。
しかし、ゴムは時間の経過とともに劣化し、硬化やひび割れが生じてしまいます。劣化が進むと、ガラス面に傷をつける可能性や、拭き取り性能が低下し、視界不良に繋がる可能性があります。
ワイパーブレードは3種類!それぞれのメリット・デメリットも紹介
ワイパーブレードには、大きく分けて3つの種類があります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、ご自身の車に最適なタイプを選びましょう。
種類 | メリット | デメリット |
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トーナメントタイプ |
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デザインタイプ |
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フラットタイプ |
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ワイパーブレード①トーナメントタイプ
トーナメントタイプは、金属製のフレームでゴム部分を支える、最も一般的なワイパーブレードです。
安価で入手しやすいことがメリットですが、拭き取り性能が低く、風切り音が大きいというデメリットもあります。また、フレームがある分、デザイン性も劣ります。
ワイパーブレード②デザインタイプ
デザインタイプは、トーナメントタイプを改良したもので、金属製のフレームを樹脂製のカバーで覆っています。そのため、トーナメントタイプよりも風切り音が小さく、デザイン性も向上しています。
拭き取り性能もトーナメントタイプより優れていますが、フラットタイプには劣ります。価格もトーナメントタイプより高価ですが、フラットタイプよりは安価です。
ワイパーブレード③フラットタイプ
フラットタイプは、金属製のフレームを使用せず、ゴムブレード自体が湾曲することでガラス面に密着する構造になっています。そのため、風切り音が非常に小さく、拭き取り性能も抜群です。
また、フレームがないため、スタイリッシュな外観も特徴です。ただし、価格が他のタイプに比べて高価であることがデメリットです。
ワイパーブレードを交換するタイミングは?
ワイパーブレードは消耗品なので、定期的な交換が必要です。一般的には、1年に1回、または1万km走行ごとを目安に交換することが推奨されています。
しかし、使用状況や保管環境によって劣化のスピードは異なるため、以下の様な症状が見られたら、早めに交換しましょう。
- 拭きムラができる
- ビビり音がする
- ゴムにひび割れや硬化が見られる
- 拭き残しがある
ワイパーブレード交換の必要性とは?
ワイパーブレードの交換を怠ると、様々なトラブルを引き起こす可能性があります。安全な運転のためにも、ワイパーブレード交換の必要性を認識しておきましょう。
ワイパーブレード交換を怠るとどうなる?
- 視界不良による事故のリスク
ワイパーブレードの劣化による拭き取り性能の低下は、雨天時の視界不良に directlyにつながります。視界が悪くなると、周囲の状況を把握することが難しくなり、事故のリスクが高まります。特に、夜間や高速道路での走行は、より危険度が増します。
- ガラスへの傷
劣化して硬化したワイパーブレードを使用し続けると、ガラス面に傷をつけてしまう可能性があります。ガラスに傷がつくと、視界が悪くなるだけでなく、修理費用も高額になる場合があります。最悪の場合、フロントガラスの交換が必要になるケースも。
- ワイパーモーターの故障
ワイパーブレードの劣化によってワイパーモーターに負担がかかり、故障の原因となることがあります。ワイパーモーターが故障すると、ワイパーが動かなくなるため、大変危険です。ワイパーモーターの修理・交換は高額になる場合があるので、注意が必要です。
ワイパーブレード交換をしないと車検に通らず違反になることも?
ワイパーブレードが著しく劣化している場合、車検に通らないことがあります。ワイパーは、道路運送車両の保安基準において「窓拭き器」として規定されており、正常に動作することが義務付けられています。
もし、ワイパーブレードが劣化し、十分な拭き取り性能を満たしていないと判断されると、車検不適合となり、整備不良として違反になる可能性があります。整備不良の場合、違反点数1点と反則金(普通車:9,000円)が科せられてしまいます。
ワイパーブレードを交換する際の費用や方法もご紹介!
ワイパーブレードの交換は、費用を抑えたい場合は自分で行うことも可能です。ここでは、自分で交換する場合と業者に依頼する場合の費用や交換方法について詳しく解説していきます。
自分で交換する場合の費用と方法
自分でワイパーブレードを交換する場合、費用はワイパーブレード代のみで済みます。ワイパーブレードの価格は、種類やメーカーによって異なりますが、500円程度のものから数千円のものまで様々です。
ワイパーブレードの種類 | 価格帯 |
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トーナメントタイプ | 500円~2,000円程度 |
デザインタイプ | 1,000円~3,000円程度 |
フラットタイプ | 2,000円~5,000円程度 |
交換方法は、以下の手順で行います。
交換手順①ワイパーブレードの向きを忘れないよう写真を撮っておく
ワイパーブレードを交換する前に、現在のワイパーブレードの向きを写真に撮っておきましょう。交換後、同じ向きに取り付けられるようにするためです。
交換手順②ワイパーアームを立てる
ワイパーアームを立てます。ワイパーアームは、ボンネットを開けたところにある、ワイパーブレードを動かすためのアームです。ワイパーアームを立てると、ワイパーブレードが車体から離れるので、交換作業がしやすくなります。
ワイパーアームを立てる際は、周囲に人や障害物がないことを確認し、傷つけないように注意しましょう。
交換手順③ワイパーブレードを外す
ワイパーブレードの根元部分に、ロック機構があります。ロック機構を外し、ワイパーブレードをワイパーアームからスライドさせて外します。
ロック機構は、ワイパーブレードの種類によって異なるため、事前に確認しておきましょう。無理に外そうとすると、ワイパーブレードやワイパーアームを破損する恐れがあります。
交換手順④新しいワイパーブレードを取り付ける
新しいワイパーブレードをワイパーアームに取り付けます。ワイパーブレードの向きを写真で確認しながら、ワイパーアームにスライドさせて取り付けます。
取り付けが完了したら、ロック機構がカチッというまでしっかりと固定されていることを確認しましょう。正しく取り付けられていないと、走行中にワイパーブレードが外れてしまう可能性があります。
ディーラーで交換する場合の費用
ディーラーでワイパーブレードを交換する場合、ワイパーブレード代と作業工賃がかかります。ディーラーでの交換費用は、車種やワイパーブレードの種類によって異なりますが、おおむね5,000円~10,000円程度が相場です。
項目 | 費用 |
---|---|
ワイパーブレード代 | 3,000円~7,000円程度 |
作業工賃 | 2,000円~3,000円程度 |
ディーラーで交換するメリットは、純正部品を使用してもらえるため、品質や適合性に優れている点です。
また、作業もプロの整備士が行うため、安心感があります。ただし、費用は他の交換方法と比べて高額になる傾向があります。
カー用品店で交換する場合の費用
カー用品店でワイパーブレードを交換する場合、ワイパーブレード代と作業工賃がかかります。カー用品店での交換費用は、ディーラーと比較して安価な場合が多く、おおむね3,000円~8,000円程度が相場です。
交換費用は、店舗やワイパーブレードの種類によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
項目 | 費用 |
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ワイパーブレード代 | 2,000円~5,000円程度 |
作業工賃 | 1,000円~3,000円程度 |
カー用品店で交換するメリットは、ディーラーよりも費用を抑えられる場合が多い点です。また、さまざまなメーカーのワイパーブレードを取り扱っているため、自分の好みに合わせて選ぶことができます。
ただし、店舗によっては作業工賃が別途かかる場合もあるため、注意が必要です。事前に確認しておきましょう。
ワイパーブレードの交換は、安全な運転をする上で非常に重要です。視界が悪くなると、事故のリスクが高まります。ワイパーブレードの交換時期や費用、交換方法を理解し、安全なカーライフを送りましょう。
ワイパーブレードの交換は必要ある!種類に合わせて適切に交換しよう
ワイパーブレードは、雨の日や雪の日などに安全な視界を確保するために重要な役割を果たしています。
ワイパーブレードには、トーナメントタイプ、デザインタイプ、フラットタイプといった種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。 ワイパーブレードの交換時期の目安は1年ごと、あるいは走行距離1万kmごとです。ワイパーブレードのゴムが劣化すると、拭き残しやビビリ音の原因になるだけでなく、フロントガラスに傷をつけてしまう可能性もあります。
ワイパーブレードは安全のためにも、定期的な交換を心がけましょう。 自分で交換することもできますが、不安な場合はディーラーやカー用品店に依頼することもおすすめです。