レバーホイストの購入を検討しているけれど、種類が多くてどれを選べばいいのか分からない…そんなお悩みを解決します。この記事では、レバーホイストの選び方からおすすめ機種、購入時の注意点までを網羅的に解説。
最適な一台を選ぶために、用途、耐荷重、素材、人気ブランドなど、重要なチェックポイントを分かりやすく説明します。購入前に知っておくべきメンテナンス方法や注意点も紹介しているので、長く安心して使用するための知識も得られます。
レバーホイストとはどんな時に使う?
引用:えびすツール
レバーホイストは、人力で重い物を持ち上げたり、引っ張ったり、あるいは位置を調整したりするために使用する携帯用ウィンチの一種です。コンパクトで持ち運びやすく、電源を必要としないため、様々な現場で活躍します。
では、具体的にどのような場面で使用されるのでしょうか?
レバーホイストの主な用途
レバーホイストは、その手軽さとパワーから、多岐にわたる用途で使用されています。代表的な例を以下に挙げます。
- 建設現場:資材の吊り上げ、鉄骨の設置、型枠の移動など
- 工場:機械の設置や移動、重量物の運搬
- 倉庫:荷物の積み下ろし、パレットの移動
- 自動車整備:エンジンの吊り出し、部品の取り外し
- 林業:木材の牽引、伐採した木の移動
- 災害復旧:倒壊物の撤去、瓦礫の移動
- レジャー:ボートやジェットスキーの上げ下ろし、キャンプ用品の運搬
このように、レバーホイストはプロの現場から趣味のシーンまで、幅広い場面で活躍しています。特に、電源が確保できない場所や、狭い場所での作業に最適です。
レバーホイストとレバーブロックは別物
「レバーホイスト」と「レバーブロック」は、どちらもレバー操作で荷物を吊り上げる機器であるため混同されがちですが、厳密には異なるものです。主な違いは、動作原理と用途にあります。
項目 | レバーホイスト | レバーブロック |
---|---|---|
動作原理 | ラチェット機構とギア、ワイヤーロープを用いて荷物を巻き上げる | ラチェット機構と爪、チェーンを用いて荷物を吊り上げる |
用途 | 荷物の吊り上げ、牽引、位置調整など多様な用途 | 主に荷物の吊り上げ |
特徴 | ワイヤーロープの長さを調整することで、より広範囲で使える。牽引作業にも対応。 | チェーンのため、短距離の吊り上げ作業に特化。よりコンパクトで軽量なモデルが多い。 |
レバーホイストはワイヤーロープを使用し、巻き上げ・巻き下げの距離が比較的長く、牽引作業にも使用できます。
一方、レバーブロックはチェーンを使用し、主に短距離の吊り上げ作業に用いられます。レバーブロックは、よりコンパクトで軽量な傾向があります。
用途に応じて適切な機器を選択することが重要です。荷物を水平方向に移動させたい場合はレバーホイスト、垂直方向に短距離で吊り上げたい場合はレバーブロックが適しています。購入前に、使用する目的を明確にしておきましょう。
レバーホイストのおすすめ選び方4選!
レバーホイストを選ぶ際に重要な4つのポイントを解説します。種類、耐荷重、素材、ブランドを理解することで、作業に最適なレバーホイストを見つけましょう。
おすすめ選び方①種類と特徴
レバーホイストには大きく分けて、手動式と電動式があります。手動式は電源が不要でどこでも使えるメリットがありますが、重い荷物を持ち上げるのは大変です。電動式は大きな力を必要とせず、作業効率も高いですが、電源が必要になります。
さらに手動式の中には、一般的な正逆回転式と、より精密な操作が可能なラチェット式があります。
種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
手動式(正逆回転式) | レバーの回転方向で巻き上げ・巻き下げを行う | 電源不要、価格が安い | 重い荷物は大変 |
手動式(ラチェット式) | ラチェット機構で細かい操作が可能 | 精密な作業に向いている | 巻き上げ速度が遅い |
電動式 | 電動モーターで巻き上げ・巻き下げを行う | 楽に操作できる、作業効率が高い | 電源が必要、価格が高い |
手動式レバーホイストの種類
手動式レバーホイストは、さらに細かく分類できます。代表的なものとして、フック式、ベルトラチェット式、チェーンブロック式などがあります。
フック式は汎用性が高く、ベルトラチェット式は軽量物に適しています。チェーンブロック式は高揚程で、より重い荷物を持ち上げることができます。
おすすめ選び方②耐荷量
レバーホイストの耐荷重は、持ち上げたい荷物の重量よりも大きいものを選びましょう。安全のために、余裕を持った耐荷重のレバーホイストを選ぶことが重要です。
例えば、1トンの荷物を持ち上げる場合は、1.5トン以上の耐荷重を持つレバーホイストを選びましょう。0.5トン、1トン、1.5トン、2トン、3トンなど、様々な耐荷重の製品が販売されています。
おすすめ選び方③素材(アルミ、スチール、その他)
レバーホイストの素材は、主にアルミ合金とスチールがあります。アルミ合金は軽量で持ち運びに便利ですが、耐荷重はスチールに比べて劣ります。スチールは頑丈で耐久性が高いですが、重量があります。用途に合わせて素材を選びましょう。
最近では、軽量かつ高強度な特殊鋼を使用した製品も登場しています。
素材 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
アルミ合金 | 軽量 | 持ち運びやすい | 耐荷重が低い |
スチール | 頑丈、耐久性が高い | 重い荷物を持ち上げられる | 重量がある |
おすすめ選び方④人気ブランドやモデル
KITO(キトー)、象印チェンブロック、マーテックなど、信頼性の高いメーカーの製品を選ぶのがおすすめです。これらのメーカーは、品質が高く、安全性にも配慮した製品を製造しています。また、各メーカーで様々なモデルが展開されているので、機能や価格を比較して最適なモデルを選びましょう。
例えば、KITOのレバーブロックL5形は、小型軽量で操作性に優れているため人気があります。象印チェンブロックのαシリーズは、耐久性と安全性に優れており、プロの現場でも広く使われています。
価格だけで選ぶのではなく、メーカーの信頼性やアフターサービスなども考慮して選ぶことが大切です。
レバーホイストのおすすめ購入先は?
引用:えびすツール
レバーホイストを購入する際には、いくつかの選択肢があります。
ホームセンターや工具専門店などの実店舗で購入する方法もありますが、豊富な品揃えと価格比較の容易さから、近年ではオンライン通販で購入するのがおすすめです。
種類が豊富なオンライン通販がおすすめ
オンライン通販では、様々なメーカー、種類、耐荷重のレバーホイストを取り扱っています。実店舗では在庫がない場合でも、オンライン通販であれば希望の製品を見つけやすいでしょう。また、価格比較サイトを利用することで、最安値で購入することも可能です。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイト以外にも、工具専門通販サイトもおすすめです。専門サイトでは、より専門的な製品や情報を入手できるメリットがあります。
実店舗で購入するメリットとしては、実際に製品を手に取って確認できること、店員にアドバイスをもらえることなどが挙げられます。しかし、実店舗では品揃えが限られている場合が多く、価格もオンライン通販に比べて高くなる傾向があります。
そのため、特にこだわりがない場合は、オンライン通販での購入を検討するのが良いでしょう。
購入時に確認すべきポイント
ここまでご紹介した選び方のほかに、下記項目もチェックしておくと安心です。
価格
価格だけで判断せず、性能や機能、ブランドなども考慮して、総合的に判断しましょう。
保証
製品保証の内容を確認しましょう。保証期間や保証範囲などを事前に確認しておくことで、安心して使用できます。
レビュー
購入前に、他のユーザーのレビューを確認しましょう。レビューを読むことで、製品のメリットやデメリットを把握することができます。Amazonや楽天市場などのECサイトでは、レビューを参考に商品を選ぶことができます。
レバーホイストの注意点とメンテナンス方法は?
レバーホイストは、正しく使用・メンテナンスすることで、安全かつ長く使い続けることができます。安全のために、使用上の注意点をしっかり確認し、定期的なメンテナンスを欠かさないようにしましょう。
レバーホイスト使用時の注意点
レバーホイストを使用する際には、以下の点に注意してください。
過負荷の使用禁止
定格荷重を超える重量物を吊り上げないでください。過負荷での使用は、ホイストの破損や事故につながる危険性があります。荷物の重量を事前に確認し、適切な耐荷重のレバーホイストを使用しましょう。
吊り荷の下に入らない
レバーホイストで吊り上げた荷物の真下には絶対に入らないでください。万が一、ワイヤーロープやフックが破損した場合、荷物が落下し、重大な事故につながる可能性があります。
急激な操作をしない
レバーホイストの操作は、ゆっくりと確実に行いましょう。急激な操作は、ホイストの故障や荷物の揺れにつながり、危険です。特に、荷物を降ろす際は、ゆっくりと慎重に操作してください。
適切な吊り具を使用する
レバーホイストを使用する際は、JIS規格に適合した適切な吊り具(シャックル、フック、ベルトスリングなど)を使用してください。摩耗や変形が見られる吊り具は使用せず、新しいものと交換しましょう。
また、吊り具とレバーホイストの相性を確認することも重要です。
作業環境の確認
高温、低温、多湿、腐食性ガスなど、過酷な環境下での使用は、レバーホイストの性能低下や寿命短縮につながります。作業環境に適した材質のレバーホイストを選び、適切な防錆対策を行いましょう。
定期点検の実施
レバーホイストは、使用前に必ず点検を行い、異常がないことを確認してください。特に、ワイヤーロープ、フック、ブレーキ部分に損傷がないか、しっかりとチェックしましょう。
異常が見つかった場合は、使用を中止し、修理または交換を行ってください。
レバーホイストのメンテナンス方法
レバーホイストの性能を維持し、安全に使い続けるためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。以下のメンテナンスを定期的に実施しましょう。
メンテナンス項目 | 方法 | 頻度 |
---|---|---|
ワイヤーロープの点検 | キンク、摩耗、腐食がないか確認する。 | 毎回使用前 |
フックの点検 | 変形、亀裂がないか確認する。 | 毎回使用前 |
ブレーキの点検 | 正常に作動するか確認する。 | 毎回使用前 |
ギア部のグリスアップ | 適切なグリスを塗布する。 | 3ヶ月ごと、または使用頻度に応じて |
ボルト・ナットの増し締め | 緩みがないか確認し、増し締めする。 | 3ヶ月ごと、または使用頻度に応じて |
クリーニング | 汚れや塵埃を拭き取る。 | 使用後 |
これらのメンテナンスを怠ると、レバーホイストの故障や事故につながる可能性があります。メーカーの取扱説明書をよく読み、適切なメンテナンスを実施してください。また、専門業者による定期点検もおすすめです。
適切な使用と定期的なメンテナンスによって、レバーホイストを安全かつ長く使用することができます。安全第一で作業を行いましょう。
レバーホイストのおすすめから適切なものを選ぼう
この記事では、レバーホイストの用途、選び方、購入先、注意点、メンテナンス方法について解説しました。
購入先は、幅広い種類から選ぶことができ、価格比較も容易なオンライン通販がおすすめです。この記事を参考に、適切なレバーホイストを選び、安全に作業を行いましょう。