コンプレッサーは洗車後の水飛ばしに使える?代用品や用途も紹介

コンプレッサーは洗車後の水飛ばしに使える?代用品や用途も紹介

タグ: 自動車整備
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洗車後の拭き取りを少しでも楽にしたい、そんな時にコンプレッサーの使用を考えていませんか?

この記事では「コンプレッサーは洗車後の水飛ばしに使えるのか?」という疑問にお答えします!

また、コンプレッサー以外で洗車後の水飛ばしに代用できるものや特徴についても紹介。洗車後の水滴を効率的に飛ばす方法を探している方、コンプレッサーの購入を検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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コンプレッサーは洗車後の水飛ばしに使える?

洗車後の拭き上げ作業を少しでも楽にしたい、そう考えて「コンプレッサーで水飛ばしできないかな?」と考える方もいるかもしれません。

そもそも、コンプレッサーは洗車後の水飛ばしには活用できるのでしょうか?

結論、水飛ばしに使うのはオススメできない!

コンプレッサーは本来、空気圧を利用した様々な作業に用いる工具です。洗車後の水飛ばしにも使えなくはないですが、いくつかの理由から現実的ではありません

主な理由は、動力の大きさ、圧力低下、タンクのサイズ、そして騒音です。これらのデメリットを考えると、洗車後の水飛ばしには他のツールを用いる方がはるかに効率的です。

理由①動力が大きくないと難しい

コンプレッサーで十分な風量を発生させ、車体全体の水を飛ばすには、大きな動力が必要です。家庭用コンプレッサーではパワーが不足し、十分な風圧を得ることができません。

業務用の大型コンプレッサーであれば可能ですが、購入コストや設置スペースの問題から、個人での使用は現実的ではありません。

また、電源も単相100Vではなく、三相200Vが必要になる場合が多く、家庭用電源では対応できない可能性が高いです。

理由②圧力低下に時間が取られる

コンプレッサーはタンクに空気を貯めて使用します。水飛ばしで連続してエアーガンを使用すると、タンク内の圧力が低下し、風量が弱くなってしまいます。圧力が回復するまで待たなければならず、作業効率が著しく低下します

大型のタンクを搭載したコンプレッサーであればある程度の連続使用は可能ですが、それでも定期的な圧力回復のための待機時間が必要となります。

理由③タンクが大きくなり、使いづらい

十分な風量と連続使用を実現するためには、大きなタンクを備えたコンプレッサーが必要になります。しかし、タンクが大きくなると、その分コンプレッサー本体も大型化し、保管場所や持ち運びに苦労します。

洗車後の水飛ばしのためだけに、大きなコンプレッサーを所有するのは非効率的と言えるでしょう。

理由④騒音がすごい

コンプレッサーは作動時に大きな騒音を発生させます。特に、高圧で使用する場合は、近隣住民への騒音被害も懸念されます。早朝や夜間の洗車では、使用を控える必要があるでしょう。

静音タイプのコンプレッサーもありますが、水飛ばしに必要な風量を確保するには、やはりある程度の騒音は避けられません。

デメリット 詳細
動力が大きくないと難しい 家庭用コンプレッサーではパワー不足。業務用は高価で設置スペースも必要。
圧力低下に時間が取られる 連続使用で圧力低下。作業効率が低下。
タンクが大きくなり、使いづらい 大型タンクは保管場所や持ち運びに不便。
騒音がすごい 近隣住民への騒音被害の懸念。静音タイプでも水飛ばしには騒音が発生しやすい。

 以上の理由から、洗車後の水飛ばしにコンプレッサーを使用することは、あまり現実的ではありません。他の適切なツールを使用することを検討しましょう。

コンプレッサー以外で洗車後の水飛ばしに使えるものは?

洗車後の水滴は、そのまま放置するとウォータースポットの原因となり、せっかくの洗車が台無しになってしまいます。

そこで、効率的に水滴を飛ばすためのツールが必要となるのですが、前述の通りコンプレッサーはあまり適していません。そこで、コンプレッサー以外の水飛ばしツールをご紹介いたします。

洗車後の水飛ばしにはブロワーがオススメ

コンプレッサーの代わりに洗車後の水飛ばしで最もおすすめなのが、ブロワーです。ブロワーは強力な風を噴射することで、車体に残った水滴を効率的に吹き飛ばすことができます。

価格も比較的リーズナブルで、種類も豊富なので、自分のニーズに合ったブロワーを見つけやすいでしょう。

ブロワーの特徴

ブロワーには、コード式と充電式があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。コード式はパワーが強く、長時間使用してもパワーが落ちないのがメリットです。

一方、充電式はコードの取り回しに煩わされることなく、どこでも使えるのがメリットです。

また、ブロワーを選ぶ際には、風量、風速、重量、ノズルの形状なども重要なポイントです。

種類 メリット デメリット おすすめポイント
コード式 パワーが強い
長時間使用可能
コードの取り回しが必要
電源が必要
広い範囲を一気に乾かしたい方
パワー重視の方
充電式 コードレスでどこでも使える
取り回しが楽
充電が必要
連続使用時間に制限あり
小回りを重視する方
狭い場所で使いたい方

その他、ブロワーを選ぶ際のポイントは以下の通りです。

  • 風量調整機能:風量の強弱を切り替えられると、ボディや細かいパーツに合わせて使い分けができます。
  • ノズル形状:用途に合わせてノズルを交換できるものが便利です。ロングノズルは、隙間に入り込んだ水滴を飛ばすのに効果的です。
  • 重量:長時間使用する場合は、軽い方が疲れにくいです。
  • 価格:手頃な価格帯から高価格帯まで幅広くありますので、予算に合わせて選びましょう。

具体的な製品としては、マキタ、ハイコーキ、リョービなどのメーカーから様々なブロワーが販売されています。Amazonや楽天市場などのECサイトでも購入可能です。レビューなどを参考に、自分に合ったブロワーを選んでみてください。

その他の水飛ばしアイテム

ブロワー以外にも、洗車後の水飛ばしに使えるアイテムがあります。それぞれの特徴を理解し、状況に応じて使い分けることが大切です。

吸水クロス

吸水性の高いマイクロファイバークロスなどで水滴を拭き取ります。ブロワーと併用することで、より効率的に水滴を除去できます。特に、拭き上げが難しい隙間や複雑な形状のパーツに効果的です。

セーム革

天然素材のセーム革は、吸水性が高く、一度に多くの水分を吸収できます。絞って繰り返し使えるため、経済的です。ただし、適切な手入れをしないと劣化しやすいため、注意が必要です。

シリコンワイパー

シリコン製のブレードがついたワイパーは、水滴を効率的にかき取ることができます。ボディの広い面に使うと効果的です。ただし、砂や埃が付着したまま使用すると、ボディに傷をつける可能性があるので注意が必要です。

これらのアイテムを用途に合わせて使い分けることで、洗車後の水滴を効率的に除去し、美しい仕上がりを保つことができます。自分に合った方法を見つけて、洗車を楽しんでください。

コンプレッサーの用途5選!

コンプレッサーは、洗車後の水飛ばしにはあまり適していませんが、様々な場面で活躍する便利なツールです。

ここでは、コンプレッサーの代表的な用途を5つご紹介します。

用途① タイヤの空気入れ

コンプレッサーの最も一般的な用途は、タイヤの空気入れです。自転車、バイク、自動車など、様々な種類のタイヤに空気を充填できます。空気圧の調整も簡単に行えるため、タイヤの寿命を延ばし、安全な走行を確保する上で役立ちます。

特に、車載用の小型コンプレッサーは、出先でのパンク修理にも重宝します。

用途② タイヤ交換や車両整備

コンプレッサーは、タイヤ交換や車両整備にも欠かせないツールです。インパクトレンチなどのエアツールを使用することで、ボルトやナットの締め付け、取り外しを効率的に行えます。

また、エアジャッキを使えば、車体を持ち上げる作業も楽に行えます。DIYでのメンテナンスや修理作業をスムーズに進めるために、コンプレッサーは非常に役立ちます。

用途③ 清掃作業

コンプレッサーは、強力なエアブローでゴミやホコリを吹き飛ばすことができるため、清掃作業にも活用できます。エアコンのフィルターやパソコンのキーボードなど、細かい部分の掃除に最適です。

また、エアダスターと組み合わせることで、より効率的な清掃が可能です。工場や作業現場での清掃作業はもちろん、家庭での日常的な掃除にも役立ちます。

用途④ 塗装作業

コンプレッサーは、スプレーガンを用いた塗装作業にも使用されます。均一で美しい仕上がりを実現するために、コンプレッサーによる安定したエア供給は不可欠です。

プラモデルの塗装から、自動車の塗装まで、幅広い用途で活躍します。

用途⑤ エアタッカーや釘打ち機の使用

コンプレッサーは、エアタッカーや釘打ち機などのエアツールを駆動させるための動力源としても利用されます。

DIYでの家具製作や内装工事、建築現場など、様々な場面で活躍します。コンプレッサーと組み合わせて使用することで、作業効率を大幅に向上させることができます。

用途 詳細 関連機器/工具
タイヤの空気入れ 自転車、バイク、自動車など様々なタイヤに対応 空気入れノズル、エアゲージ
タイヤ交換/車両整備 ボルト/ナットの着脱、車体の持ち上げ インパクトレンチ、エアジャッキ、トルクレンチ
清掃作業 ゴミ/ホコリの除去、細かい部分の清掃 エアダスター、エアブローガン
塗装作業 均一で美しい塗装を実現 スプレーガン、エアブラシ
エアツール駆動 エアタッカー、釘打ち機など エアタッカー、釘打ち機、エアリューター

上記以外にも、エアブラシを使ったイラスト制作や、サンドブラストによる表面加工など、コンプレッサーの用途は多岐に渡ります。目的に合ったコンプレッサーを選ぶことで、作業効率を向上させ、より良い成果を得ることができます。

コンプレッサーは洗車後の水飛ばしにはオススメできない

この記事では、洗車後の水飛ばしにコンプレッサーが使えるか解説しました。結論としては、コンプレッサーは洗車後の水飛ばしにはオススメできません。理由は、十分な風量を得るための動力の大きさ、圧力低下に時間がかかること、大きすぎるタンク、そして騒音です。家庭用コンプレッサーでは、洗車後の水滴を吹き飛ばすほどの風量と持続時間を確保することが難しいでしょう。

一方で、コンプレッサーはタイヤの空気入れや、タイヤ交換、車両整備など、様々な用途で活躍します。清掃作業や塗装作業、エアタッカーや釘打ち機の使用にも使え、DIY好きにとっては必須ツールと言えるでしょう。

用途に合わせて適切なツールを選択してみてくださいね。

この記事の執筆者 : 福塚鉄也(株式会社えびすツール 代表取締役)

【自動車・物流分野に精通した通販のプロフェッショナル】
経理の専門家として上場企業を中心に長年キャリアを積んだ後、前職で自動車・物流関連用品の通信販売事業の責任者を務める。卓越したデータ分析力と探究心を活かし、事業を成功に導きました。
2024年4月、こうした自動車・物流分野での豊富な経験とノウハウを基に、株式会社えびすツールの代表取締役に就任。同社の強みである「高品質で低価格」の商品ラインナップを強化し、緻密な戦略と分析力で企業の更なる成長を牽引します。
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