フロアジャッキとガレージジャッキの違いとは?用途や選び方も紹介

フロアジャッキとガレージジャッキの違いとは?用途や選び方も紹介

タグ: 自動車整備
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「フロアジャッキ」と「ガレージジャッキ」…どちらも車のタイヤ交換などで使うジャッキですが、同じもの?違うもの?と疑問に思っていませんか?

この記事では、その疑問を解消! フロアジャッキとガレージジャッキの違いを分かりやすく解説します。それぞれの定義、メリット・デメリット、選び方のポイントまで徹底的に比較することで、あなたに最適なジャッキを見つけるお手伝いをします。

この記事を読めば、ジャッキに関する知識が深まり、安全で効率的な作業を実現できること間違いなしです。愛車のメンテナンスを考えている方、DIYに挑戦したい方は必見です!

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フロアジャッキとガレージジャッキの違い!

「フロアジャッキ」と「ガレージジャッキ」は、どちらも自動車のタイヤ交換やメンテナンスなどで車体を持ち上げる際に使用する機器ですが、厳密には同じ意味で使われることも多く、明確な定義の違いはありません。

一般的には、「ガレージジャッキ」は総称的な呼称で、「フロアジャッキ」はその一種として認識されていることが多いです。つまり、すべてのフロアジャッキはガレージジャッキの一種と言えるでしょう。

※混乱を避けるため、本記事では「フロアジャッキ」を「一般的な水平に使用する油圧式のガレージジャッキ」という意味で使用します。

フロアジャッキとは

フロアジャッキとは、一般的に水平方向に使用する油圧式のガレージジャッキのことを指します。ハンドルを上下に動かすことで油圧を発生させ、サドルと呼ばれる部分を上昇させて車体を持ち上げます。

比較的大きな揚程と耐荷重を持つため、タイヤ交換やオイル交換、ブレーキパッド交換など、様々なメンテナンス作業に利用されます。

フロアジャッキのメリットや用途

フロアジャッキのメリットは、高い揚程と耐荷重、そして安定性です。車種を問わず幅広く使用でき、一度ジャッキアップすれば比較的安定した状態で作業を行うことができます。

主な用途としては、タイヤ交換、オイル交換、ブレーキパッド交換、マフラー交換、足回り整備などが挙げられます。

フロアジャッキのデメリット

フロアジャッキのデメリットは、サイズが大きく重量があるため、持ち運びや収納に場所を取ることです。

また、油圧式のため、定期的なオイル交換やメンテナンスが必要な場合もあります。

フロアジャッキの選び方

フロアジャッキを選ぶ際には、耐荷重、最低位/最高位、ハンドル長、サドルの形状などを考慮する必要があります。耐荷重は、車重よりも余裕のあるものを選びましょう。

最低位は、車体の最低地上高よりも低い必要があります。最高位は、作業に必要な高さまで持ち上げられるか確認しましょう。

ハンドル長は、操作のしやすさに影響します。

サドルの形状は、車体のジャッキアップポイントに適合するものを選びましょう。また、収納性や価格も重要な選定基準となります。

ガレージジャッキとは

ガレージジャッキは、車体を持ち上げるためのジャッキの総称です。

フロアジャッキ以外にも、ボトルジャッキ、パンタグラフジャッキ、シザースジャッキなど、様々な種類があります。

動力源も油圧式だけでなく、電動式や手動式などがあります。

ガレージジャッキのメリットや用途

ガレージジャッキ全般のメリットは、車体を持ち上げることができるため、タイヤ交換やメンテナンス作業が容易になることです。

用途は、ジャッキの種類によって異なりますが、タイヤ交換、オイル交換、ブレーキパッド交換、車体修理など、多岐にわたります。

ガレージジャッキのデメリット

ガレージジャッキ全般のデメリットは、種類によっては安定性に欠けるものや、耐荷重が低いものもあることです。

また、誤った使用方法による事故の危険性もあるため、取扱説明書をよく読んで正しく使用することが重要です。

ガレージジャッキの選び方

ガレージジャッキを選ぶ際には、用途、車種、耐荷重、収納スペースなどを考慮する必要があります。タイヤ交換のみであれば、車載ジャッキでも十分ですが、本格的なメンテナンスを行う場合は、フロアジャッキがおすすめです。

車高が低い場合は、ローダウンジャッキが必要になります。耐荷重は、車重よりも余裕のあるものを選びましょう。

収納スペースが限られている場合は、コンパクトなボトルジャッキや折りたたみ式のジャッキが便利です。また、価格、メーカーの信頼性、保証内容なども考慮に入れて選ぶと良いでしょう。

項目 フロアジャッキ ガレージジャッキ(総称)
定義 水平に使用する油圧式ガレージジャッキの一種 車体を持ち上げるジャッキ全般
種類 ローダウンフロアジャッキ、アルミフロアジャッキなど フロアジャッキ、ボトルジャッキ、シザースジャッキ、パンタグラフジャッキなど
メリット 高揚程、高耐荷重、安定性 用途に合わせて様々な種類から選択可能
デメリット 大型で重量がある、収納スペースが必要 種類によっては安定性や耐荷重が低い
用途 タイヤ交換、オイル交換、ブレーキ整備など タイヤ交換、車体整備、緊急時のタイヤ交換など

その他名称のジャッキの種類と特徴も紹介!

フロアジャッキとガレージジャッキの違いを理解した上で、その他の名称で呼ばれるジャッキの種類についても理解を深めましょう。

それぞれ特徴や用途が異なるため、適切なジャッキを選ぶことが重要です。

パンタグラフジャッキ

パンタグラフジャッキは、その名の通りパンタグラフのような伸縮機構を持つジャッキです。

コンパクトで軽量なため、車載工具として広く利用されています。また、比較的安価であることもメリットです。

ただし、ジャッキアップできる高さは限られており、耐荷重も小さいため、本格的な整備作業には不向きです。緊急時のタイヤ交換などに適しています。

パンタグラフジャッキのメリット・デメリット

メリット デメリット
コンパクトで軽量 耐荷重が小さい
安価 ジャッキアップできる高さが低い
車載に便利 安定性に欠ける場合がある

車載ジャッキ

車載ジャッキは、自動車メーカーが新車時に搭載しているジャッキです。パンタグラフジャッキが採用されていることが多いですが、一部の車種ではボトルジャッキやシザーズジャッキが搭載されている場合もあります。

車載ジャッキは、緊急時のタイヤ交換を想定して設計されているため、最低限の機能を備えています。ただし、耐久性や使い勝手は市販のジャッキに劣る場合があり、頻繁に使用する場合は、別途ジャッキを用意することをおすすめします。

車載ジャッキの種類

  • パンタグラフジャッキ
  • ボトルジャッキ
  • シザーズジャッキ

油圧ジャッキ

油圧ジャッキは、油圧を利用してジャッキアップを行うジャッキです。フロアジャッキやガレージジャッキ、ボトルジャッキなどが油圧ジャッキに分類されます。油圧ジャッキは、大きな力を発生させることができるため、重量のある車両のジャッキアップに適しています。

また、操作も比較的簡単で、安定性も高いというメリットがあります。ただし、油圧系統のメンテナンスが必要な場合があり、オイル漏れなどのトラブルが発生する可能性もあります。

油圧ジャッキを選ぶ際には、耐荷重や揚程、オイルの種類などを確認することが重要です。

油圧ジャッキの種類

  • フロアジャッキ
  • ガレージジャッキ
  • ボトルジャッキ

ローダウンジャッキ

ローダウンジャッキは、最低位が低いフロアジャッキの一種です。車高の低い車(ローダウン車)をジャッキアップするために設計されており、通常のフロアジャッキでは入らないような低い位置からジャッキアップすることができます。

ローダウンジャッキを選ぶ際には、最低位と最高位、耐荷重などを確認し、自分の車に合ったものを選ぶことが重要です。また、デュアルポンプ式やクイックリフト機能を搭載したモデルを選ぶことで、よりスムーズなジャッキアップ作業を行うことができます。

ローダウン車以外でも、最低位が低いことで作業がしやすいというメリットがあります。

ローダウンジャッキの選び方のポイント

  • 最低位と最高位
  • 耐荷重
  • デュアルポンプ式
  • クイックリフト機能

フロアジャッキとガレージジャッキで大きな違いはない

この記事では、「フロアジャッキ」と「ガレージジャッキ」の違いについて解説しました。

結論としては、一般的に「フロアジャッキ」と「ガレージジャッキ」は同じ意味で使われており、明確な違いはありません。どちらも、車を持ち上げる際に使用する油圧式のジャッキを指します。多少の形状や機能の違いはありますが、名称の違いで性能が大きく変わることはありません

それぞれのジャッキの特徴を理解し、状況に応じて使い分けることが重要といえるでしょう。

この記事の執筆者 : 福塚鉄也(株式会社えびすツール 代表取締役)

【自動車・物流分野に精通した通販のプロフェッショナル】
経理の専門家として上場企業を中心に長年キャリアを積んだ後、前職で自動車・物流関連用品の通信販売事業の責任者を務める。卓越したデータ分析力と探究心を活かし、事業を成功に導きました。
2024年4月、こうした自動車・物流分野での豊富な経験とノウハウを基に、株式会社えびすツールの代表取締役に就任。同社の強みである「高品質で低価格」の商品ラインナップを強化し、緻密な戦略と分析力で企業の更なる成長を牽引します。
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