パーツクリーナーとシリコンオフは、車やバイクのメンテナンス現場でよく見かける便利なケミカルですが、「脱脂」に使う場合、それぞれに大きな違いがあることをご存知でしょうか?表面の汚れ落としや油分除去の用途は似ていても、“仕上がりや用途”に決定的な差があります。
本記事ではパーツクリーナーとシリコンオフの特徴・違いと、パーツごとにどちらがおすすめか、使用時の注意点まで詳しく解説します。
パーツクリーナーで脱脂できる?シリコンオフとの決定的違い!
引用元:えびすツール
パーツクリーナーを使えば金属部品の油分や軽い汚れは手軽に取り除けます。一方で、塗装やコーティングの下地となる「脱脂」作業には向いていないのが現実です。
なぜなら、パーツクリーナーは表面的な油分やホコリを落とすのが目的で、“完全な脱脂”には成分が足りません。完全な脱脂が必要な場面では、専用のシリコンオフを使うことで作業の質が格段に向上します。
パーツクリーナーを脱脂に使うのはおすすめできない
パーツクリーナーは洗浄力があり手軽ですが、実際のところ塗装や両面テープ施工前の“完全脱脂”にはあまり向きません。速乾性や簡便さが魅力な反面、油分をわずかに残してしまうことも多く、仕上がりへの信頼性を求める際はおすすめできません。
脱脂に向かないのはなぜ?
その主な理由は、パーツクリーナーの成分組成にあります。速乾性重視で設計されているため、洗浄成分が揮発する際に油膜分や微細なシリコン皮膜が表面に残ってしまう場合があるのです。また、製品によっては素材にダメージを与える可能性もあります。
シリコンオフとの決定的違い
最大の違いは洗浄力と残留成分の有無です。シリコンオフはより強力な洗浄成分を配合し、油分・シリコン分・ワックス分まで一掃します。塗装やコーティング、接着など「下地処理の品質が重要」な場面で本領発揮します。残留物が少なく作業後の失敗リスクを減らせる点が、パーツクリーナーとの明確な違いです。
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脱脂にはシリコンオフ!選び方は?
しっかり油分を落としたいときは、パーツクリーナーではなく「シリコンオフ」がベストです。塗装やコーティング、シール貼り付け前など本格作業では確実な脱脂が求められます。用途や好みに合わせて、自分にぴったりのシリコンオフを選ぶポイントを押さえておきましょう。
シリコンオフのおすすめ選び方
- 噴射スプレータイプは広範囲や手早く作業したいときに便利
- 液体タイプはウエスや布で細かな部分の拭き取りに最適
- 揮発性や速乾性が高いと拭き残しが少なく時短になる
- 塗装専用や樹脂・金属用など素材別にも選べる
- 無香料・低臭タイプなら屋内作業でも快適
作業内容や素材、施工場所の広さに合わせて最適な一本を選んでください。異なる素材には専用タイプを選ぶのがおすすめです。
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パーツクリーナーとシリコンオフの注意点と使用方法
パーツクリーナー・シリコンオフどちらも強力なケミカルですが、使い方や注意点を間違えると仕上がりに影響したり素材を傷める原因になります。安全な作業のために要点を確認しましょう。
パーツクリーナー使用時の注意点
- 樹脂・ゴムパーツには不向きなタイプもあるので対応素材を要確認
- 高い揮発性のため必ず換気し、火気のない環境で作業を
- 強い洗浄力のある製品は塗装やプラスチックを変色・劣化させる場合がある
パーツクリーナーの使い方
- 対象面の油分・汚れにダイレクトスプレー
- ブラシやウエス等で擦りながら拭き取る
- 表面が完全に乾くまで待つ
- 樹脂部や塗装肌は目立たない場所でテスト
シリコンオフ使用時の注意点
- 換気の良い場所で使用・マスクや手袋の着用推奨
- 一部素材(柔らかい樹脂、ゴムなど)には過剰摩擦しない
- 噴射し過ぎや長時間の放置は素材によっては色ムラの原因になることも
シリコンオフの使い方
- 脱脂したい面に均一にスプレー、またはウエスに含ませて拭き取る
- 新しいウエスでしっかり拭き残しがないよう仕上げる
- 乾燥時間を守り、完全に揮発してから塗装やコーティング作業へ
塗装やシールなど下地処理の直前には、最終仕上げとして新しい清潔なクロスを使うとより確実です。
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脱脂はパーツクリーナーではなくシリコンオフを使用しよう
パーツクリーナーは部品や工具の簡易洗浄には有効ですが、塗装やコーティングなど「完全な脱脂」が求められる工程には不向きです。理由は、油分除去力や揮発後の残留物、素材への負担などに明確な違いがあるためです。
失敗しない脱脂作業には、必ずシリコンオフを用いましょう。選び方や使い方を押さえ、素材や作業状況に応じた最適なケミカルを選ぶことで、仕上がりも耐久性も大きく向上します。安全対策も万全に、正しい脱脂で満足度の高いDIYや車のメンテナンスを実現してください。