スリングベルトは、建設現場、工場、倉庫、物流センターなど、様々な場所で活躍する荷役用品の一つです。重量物の吊り上げ、運搬、固定など、幅広い用途で使用され、作業効率の向上に貢献しています。
しかし、種類や選び方が多岐に渡るため、初めて購入する際は戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか?
この記事では、スリングベルトの選び方から、通販で購入できるおすすめの商品、そして安全な使い方まで、詳しく解説していきます。通販でスリングベルトを購入する際の参考にしてください。
1. スリングベルトとは?
スリングベルトとは、繊維製のベルトで、重量物を吊り上げる際に使用する荷役用品です。主にポリエステルやナイロンなどの合成繊維で作られており、軽量で柔軟性があり、様々な形状の荷物を安全に吊り上げることができます。
従来のワイヤーロープに比べて、軽量で取り扱いやすく、荷物を傷つけにくいというメリットがあります。また、伸縮性があり、衝撃吸収性も高いので、荷物を保護する効果もあります。
2. スリングベルトの選び方
スリングベルトを選ぶ際は、以下のポイントを参考にしましょう。
1. 必要な長さ
まず、吊り上げる荷物の高さや作業スペースに合わせて適切な長さを選ぶ必要があります。
長さが短すぎると、荷物が地面に届かなかったり、作業スペースが狭くなったりします。逆に長すぎると、スリングベルトが地面に擦れて傷ついたり、邪魔になったりします。
スリングベルトの長さは、一般的に1mから6mまで、様々なサイズが販売されています。用途に合わせて適切な長さを選びましょう。
例えば、床から1.5mの高さにある荷物を吊り上げたい場合、スリングベルトの長さは最低でも1.5m以上必要です。
ただし、余裕を持って作業を行うことを考えると、2m以上の長さのスリングベルトを選ぶのがおすすめです。また、作業スペースが狭い場合は、短めのスリングベルトを選ぶ方が良いでしょう。
2. 必要な幅
次に、吊り上げる荷物の重量に合わせて適切な幅を選びましょう。幅が広いほど、使用荷重が大きくなります。スリングベルトの幅は、一般的に25mm、35mm、50mm、75mmなどがあります。
幅が狭いと、使用荷重が小さくなり、重い荷物を吊り上げることができません。逆に幅が広すぎると、作業性が悪くなったり、コストが高くなったりします。荷物の重量や作業環境に合わせて、適切な幅のスリングベルトを選びましょう。
例えば、1トン程度の荷物を吊り上げたい場合は、25mm幅のスリングベルトで十分です。しかし、5トン以上の重い荷物を吊り上げる場合は、50mm幅以上のスリングベルトを選ぶ必要があります。
また、荷物の形状が複雑な場合は、幅広のスリングベルトの方が扱いやすくなります。
3. 材質
スリングベルトには、ポリエステル、ナイロン、ワイヤーなど、様々な材質があります。用途や作業環境に合わせて適切な材質を選びましょう。
- ポリエステル製スリングベルト:ポリエステル製のスリングベルトは、ナイロン製に比べて伸びにくく、安定した吊り上げが可能です。また、ソフトでクセがなく、傷を嫌う荷物にもおすすめです。耐久性・防腐性に優れ、コストパフォーマンスも抜群です。玉掛け作業など、様々な用途に使用されています。
- ナイロン製スリングベルト:ナイロン製のスリングベルトは、ポリエステル製に比べて伸縮性があり、衝撃吸収性に優れています。そのため、衝撃が加わるような作業に適しています。例えば、鉄骨などの重量物を吊り上げたり、コンクリートブロックを移動させたりする際に使用されます。
- ワイヤー製スリングベルト:ワイヤー製のスリングベルトは、非常に強度が高く、重い荷物を吊り上げることができます。しかし、柔軟性が低いため、荷物の形状によっては使用できない場合があります。主に、建設現場などで、大型の鉄骨や機械などを吊り上げる際に使用されます。
4. 安全係数
スリングベルトの安全係数は、使用荷重に対する破断荷重の比率を示すものです。安全係数は、一般的に6以上が推奨されています。
安全係数が低いスリングベルトは、使用荷重を超える荷物を吊り上げると破断する可能性が高くなります。安全係数が高いスリングベルトは、安全に余裕を持って使用することができます。スリングベルトを選ぶ際は、安全係数も重要な要素です。
例えば、安全係数が6のスリングベルトは、最大使用荷重の6倍の荷重に耐えることができます。つまり、最大使用荷重が1トンのスリングベルトは、6トンの荷重に耐えることができます。
安全係数が高いほど、スリングベルトは丈夫で、安全に作業を行うことができます。
5. メーカー
信頼性の高いメーカーを選ぶことが大切です。JISマークや、CEマークやGSマークなどの認証を取得している商品を選ぶと安心です。
JISマークは、日本産業規格(JIS)に適合していることを示すマークです。CEマークは、ヨーロッパの工業規格で、GSマークは、ドイツの安全規格です。
これらの認証を取得している商品は、品質や安全性が保証されているため、安心して使用することができます。メーカーのホームページなどで、認証情報を確認するようにしましょう。
おすすめの通販商品
通販で購入できる、おすすめの商品をいくつかご紹介します。
スリングベルト 25mm幅 (長さ1~6m)
スリングベルト 25mm幅 (長さ1~6m)は、玉掛け作業に最適なポリエステル繊維のスリングベルトです。ナイロンスリングベルトよりも伸びにくく、安定した荷の吊り上げが可能です。
ソフトでクセがなく、傷を嫌う荷物にもおすすめです。耐久性・防腐性に優れ、コストパフォーマンスも抜群です。ヨーロッパの工業規格である「CEマーク」を取得しており、日本国内の検査機関にて破断テストを実施しております。
安全係数6で、安心して使用できます。1トン程度の荷物を吊り上げる場合に最適です。軽くて扱いやすいので、様々な作業に活躍します。
スリングベルト 35mm幅 (長さ1~6m)
スリングベルト 35mm幅 (長さ1~6m)は、25mm幅に比べて幅広で、より重い荷物を吊り上げることができます。幅広なので、荷重が分散され、荷物を傷つけにくいです。
こちらもポリエステル製で、伸びにくく、安定した吊り上げが可能です。CEマーク取得商品で、安全係数6です。幅広で耐久性が高いので、重量物の吊り上げに最適です。1.5トン程度の荷物を吊り上げる場合に最適です。
スリングベルト 50mm幅 (長さ1~6m)
スリングベルト 50mm幅 (長さ1~6m)は、さらに幅広で、より重い荷物を吊り上げることができます。耐久性も高く、安心して使用できます。CEマークを取得しており、安全係数6です。
幅広で耐久性が高いので、重量物の吊り上げに最適です。2トン程度の荷物を吊り上げる場合に最適です。大型の機械や資材などの吊り上げに適しています。
スリングベルト 75mm幅 (長さ3~6m)
スリングベルト 75mm幅 (長さ3~6m)は、最も幅広で、重い荷物を吊り上げるのに最適です。大型の機械や資材などの吊り上げに適しています。CEマーク取得商品で、安全係数6です。
幅広で耐久性が高いので、重量物の吊り上げに最適です。3トン程度の荷物を吊り上げる場合に最適です。大型の機械や資材などの吊り上げに適しています。
スリングベルトの使い方
スリングベルトは、使い方を誤ると大変危険です。安全に使用する為に、以下の点に注意して使用しましょう。
1. 使用荷重を守ること
スリングベルトの最大使用荷重を超える荷物を吊り上げないでください。スリングベルトの破断や落下事故につながります。
スリングベルトには、それぞれ最大使用荷重が設定されています。使用する前に、必ず最大使用荷重を確認し、その範囲内で使用しましょう。最大使用荷重を超えて使用すると、スリングベルトが破断する危険性があります。
また、スリングベルトが破断すると、吊り上げている荷物が落下し、重大な事故につながる可能性があります。安全係数を考慮して、余裕を持った荷重で使用することが大切です。
2. 吊り上げ物の角にパッドなどを当てること
吊り上げ物の角にパッドなどを当てて、スリングベルトが傷つかないようにしてください。スリングベルトの破断や荷物の落下事故につながります。スリングベルトは、鋭利な角に当たると、簡単に傷ついて切れてしまいます。
そのため、吊り上げ物の角には必ずパッドなどを当てて、スリングベルトが傷つかないように保護しましょう。
パッドは、ゴム製やウレタン製など、様々な素材のものがあります。荷物の形状や材質に合わせて適切なパッドを選びましょう。パッドを使用することで、スリングベルトの寿命を延ばす効果もあります。
3. 吊り上げ作業中は周囲に注意すること
作業中は、周囲に人がいないか、障害物がないかを確認してください。また、落下物に注意し、安全に配慮して作業を行ってください。
吊り上げ作業中は、周囲に人がいないか、障害物がないかを確認しましょう。特に、足元や頭上には注意が必要です。
また、吊り上げている荷物が落下しないように、安全に配慮して作業を行いましょう。作業中は、周囲の状況をよく見て、安全確認を怠らないようにしましょう。
作業を行う際は、必ず安全対策を講じて、事故防止に努めましょう。
4. スリングベルトの点検
スリングベルトは、定期的に点検を行うことが重要です。点検時には、以下の項目を確認しましょう。
- 破損や摩耗の有無:スリングベルトに破損や摩耗がある場合は、使用しないでください。破損や摩耗したスリングベルトは、強度が低下しているため、危険です。破損や摩耗が見つかった場合は、新しいスリングベルトに交換しましょう。
- 縫製のほつれ:スリングベルトの縫製がほつれている場合は、使用しないでください。縫製がほつれているスリングベルトは、強度が低下しているため、危険です。縫製がほつれている場合は、新しいスリングベルトに交換しましょう。
- 色あせ:スリングベルトの色が褪せている場合は、使用を控えた方が良いでしょう。色あせは、スリングベルトが劣化しているサインです。色あせが激しい場合は、新しいスリングベルトに交換しましょう。
- 異臭:スリングベルトから異臭がする場合は、使用を中止してください。異臭は、スリングベルトが劣化しているサインです。異臭がする場合は、新しいスリングベルトに交換しましょう。
5. スリングベルトの保管
スリングベルトは、直射日光や雨水に当たらない場所に保管しましょう。また、高温多湿な場所での保管も避けましょう。
スリングベルトを適切に保管することで、スリングベルトの寿命を延ばすことができます。スリングベルトを保管する際は、清潔な場所に保管し、定期的に点検を行うようにしましょう。
まとめ
この記事では、スリングベルトの選び方から、通販で購入できるおすすめの商品、そして安全な使い方について解説しました。
スリングベルトは、様々な現場で活躍する便利なアイテムですが、使い方を誤ると大変危険です。この記事を参考にして、適切なスリングベルトを選び、安全に作業を行ってください。
安全に作業を行うことが、何よりも大切です。安全対策をしっかりと行い、事故のないよう心がけましょう。