エンジンオイル交換は、工具さえ揃えれば自分でできる作業です。業者に頼むたびに発生する工賃を省けるため、交換頻度が高いターボ車・軽自動車や複数台を管理している方にとってはコスト削減の効果が大きい。
この記事では、オイル交換をDIYで行う方法を「上抜き」「下抜き」の違いから準備・手順・注意点まで解説します。
📄 オイル交換の頻度・車種別サイクルについては「オイル交換の頻度はどのくらい?車種別の目安とやりすぎ・放置のリスクを解説」もあわせてご覧ください。
DIYオイル交換のメリット・デメリット
自分でオイル交換を行う場合、メリットとデメリットの両方を理解した上で判断してください。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 工賃(550円〜)が不要になる | 初期工具代に20,000円以上かかる場合がある |
| 好きなオイルを選べる | 廃油処理の手間・コストがかかる |
| 都合の良いタイミングで作業できる | ミスするとエンジン損傷のリスクがある |
| まとめ買いでオイル単価を下げやすい | 作業時間が慣れるまで1時間以上かかる |
特に注意したいのは初期工具代です。ジャッキ・ウマ・メガネレンチ・トルクレンチなどを一式揃えると2〜3万円前後の出費になります。年に2回しか交換しない場合、工賃節約分で元を取るのに数年かかることも。一方、交換頻度が高い方・複数台を管理している方・車いじりを趣味にしている方には明確にメリットがあります。
💡 えびすツールのエンジンオイルは20Lペール缶でまとめ買いが可能です。交換頻度が高い方・複数台を管理している方は1Lあたりの単価を大幅に下げられます。
上抜きと下抜き、どちらを選ぶ?

DIYオイル交換には「上抜き」と「下抜き」の2つの方法があります。どちらにするかで必要な工具と手順が変わります。
| 方法 | 特徴 | 必要な工具 | 作業時間 |
|---|---|---|---|
| 上抜き | オイルレベルゲージ穴から吸引器で吸い上げる。ジャッキアップ不要で手軽 | オイルチェンジャー(5,000円前後〜)、オイルジョッキ | 約30分 |
| 下抜き | 車体下のドレンボルトを外してオイルを排出する。オイルフィルター交換も同時に行える | ジャッキ・ウマ、メガネレンチ、トルクレンチ、廃油パン | 約1時間 |
手軽さを重視するなら上抜き。オイルフィルターも同時に交換したい場合は下抜きが必要です。ただし車種によっては下抜き用のドレンボルトが装備されていない場合があるため、事前に確認しておきましょう。
⚠️ オイルフィルターの交換はオイル交換2回に1回が目安です。下抜きの場合はオイルフィルター交換も一緒に行うとまとめて効率よく作業できます。
準備するもの一覧

下抜きに必要なもの
| アイテム | 補足 |
|---|---|
| エンジンオイル | 車種に合った粘度・規格のものを用意。取扱説明書で確認 |
| ドレンパッキン(ワッシャー) | 交換のたびに新品に交換。ケチると漏れの原因になる |
| 廃油処理箱(廃油パック) | 車のオイル量より余裕のある容量を選ぶ |
| メガネレンチ(ドレンボルトのサイズに合ったもの) | サイズ確認してから購入。ソケットレンチでも可 |
| トルクレンチ | ドレンボルトを規定トルクで締めるのに必須。締めすぎ防止 |
| ジャッキ・ウマ(ジャッキスタンド) | 車を持ち上げて固定。耐荷重に注意して選ぶ |
| オイルジョッキ | 新しいオイルを入れる注入器。1L以上のものが便利 |
| ゴム手袋・ウエス | 手の汚れ防止と拭き取り用 |
| パーツクリーナー | ドレン周辺の洗浄用。後でオイル漏れと区別するために汚れを落とす |
オイルフィルターも交換する場合に追加で必要なもの
- オイルフィルター(車種適合品)
- オイルフィルターレンチ(カップ型・チェーン型など)
📄 オイルフィルター交換の詳しい準備・手順・注意点については「オイルフィルター交換は自分でも出来る?準備や手順、注意点を紹介!」をご覧ください。
DIYオイル交換の手順(下抜き)
オイルフィルターも同時に交換する場合の手順です。フィルター交換なしの場合は手順4〜5を省いてください。
STEP 1 エンジンを温めてから停止する
2〜3分アイドリングしてオイルを温めると粘度が下がりスムーズに排出できます。作業はエンジンを止めてから10〜15分待ち、触れる程度の温度に冷めてから開始してください。高温のオイルは火傷の原因になります。
STEP 2 車をジャッキアップしてウマで固定する
平坦な場所で駐車ブレーキをかけ、前後タイヤにチョークを挟んでから車を持ち上げます。ジャッキアップポイントを必ず確認し、ウマで固定してから作業に入ること。ジャッキのみでは絶対に潜らないでください。
STEP 3 ドレンボルトを外してオイルを抜く
オイルパンの下に廃油処理箱を置き、メガネレンチでドレンボルトを反時計回りに緩めて外します。オイルが完全に排出されるまで5〜10分待ちます。抜けたらドレンパッキンを新品に替え、トルクレンチで規定トルク(一般的に20〜35Nm、取扱説明書を確認)で締め直します。
📄 オイルフィルターの外し方・取り付け手順・注意点については「DIYで簡単にできるオイルフィルター交換ガイド」「オイルフィルター交換は自分でも出来る?準備や手順、注意点を紹介!」をあわせてご覧ください。
STEP 4 新しいオイルを注入する
ジャッキを外して車を水平に戻してから、オイルキャップを開けてオイルジョッキで新しいオイルを入れます。1Lずつゆっくり入れ、こぼさないよう慎重に作業します。規定量はオイルレベルゲージのFライン(上限)を目安にしてください。
STEP 5 エンジンを始動してオイル漏れを確認する
エンジンを始動して1〜2分アイドリングさせ、ドレンボルトとフィルター周辺にオイル漏れがないかを確認します。車の下にも潜って目視チェックしてください。異常がなければエンジンを停止し、5分後にオイルレベルゲージで量を再確認します。
STEP 6 廃油を適切に処理する
廃油は排水溝や地面に捨てると環境汚染になります。廃油処理箱に吸わせて燃えるごみとして処理できる自治体もありますが、ルールは地域によって異なります。事前に確認するか、ガソリンスタンドやカー用品店の廃油回収サービスを利用してください。
⚠️ ドレンボルトの締めすぎはオイルパンのネジ山を破損します。アルミ製オイルパンは特に壊れやすいため、必ずトルクレンチを使って規定値を守ってください。
DIYオイル交換でよくある失敗と対策

失敗① ドレンパッキンを交換し忘れてオイルが漏れる
ドレンパッキンは毎回新品に交換します。再利用すると密閉性が低下し、走行中にじわじわとオイルが漏れる原因になります。パッキンは数十円〜数百円の消耗品です。ケチらず必ず交換してください。
失敗② オイル量を入れすぎる
規定量を超えてオイルを入れると、エンジン内部で泡立ちが起こり潤滑性能が低下します。オイルレベルゲージのFライン(上限)とLライン(下限)の間に収まるよう、少量ずつ入れながら確認する習慣をつけてください。
失敗③ フィルターのガスケットを塗布せずに取り付ける
新しいオイルフィルターのゴムパッキンにオイルを塗らずに取り付けると、密着不良によるオイル漏れが起きやすくなります。また次回の交換時にフィルターが固着して外しにくくなる原因にもなります。
📄 オイルフィルターが固着して外れない場合の対処法については「オイルフィルターが取れない(外れない)時の対処法!タイプ別外し方と工具を解説」をご覧ください。
オイル選びのポイント
DIYのメリットの一つは好きなオイルを選べることです。ただし選び方を間違えるとエンジンに負荷がかかります。
粘度(例:5W-30)を取扱説明書で確認する
オイルの粘度は取扱説明書または給油口付近のラベルに記載されています。指定粘度以外のオイルを入れるとエンジン保護性能が落ちたり、燃費が悪化したりする可能性があります。必ず指定の粘度を守ってください。
API規格・ILSAC規格をクリアした製品を選ぶ
現行の最新規格はAPI SP/ILSAC GF-6Aです。規格をクリアした製品はエンジン保護性能・清浄性能・省燃費性能の基準を満たしており、高価なブランドオイルを選ぶ必要は必ずしもありません。規格を確認したうえで、コストと性能のバランスが良い製品を選ぶのが合理的です。
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まとめ:DIYに向いている人・向いていない人
| DIYが向いている人 | 業者に任せた方がいい人 |
|---|---|
| 交換頻度が高い(ターボ車・軽自動車など) | 年に1〜2回のみ交換する方 |
| 複数台を管理している | 工具を揃える初期費用を回収できるか不明な方 |
| 車いじりを趣味にしている | 作業に不安がある・初めての方 |
| まとめ買いでオイルコストを下げたい | 廃油処理の手間をかけたくない方 |
初回作業に不安がある場合は、まずカー用品店で一度作業を見学するか、工具を揃えずに業者に依頼してコストと手間を比較してから判断するのもよいでしょう。
DIYを継続するなら、オイルのまとめ買いがコスト削減の核心になります。えびすツールのエンジンオイルはAPI SP/ILSAC GF-6A規格に準拠した100%化学合成油を20Lペール缶で販売しており、市販の4L缶と比べて1Lあたりの単価を大幅に抑えられます。交換頻度が高いターボ車・軽自動車や複数台を管理している方ほど、まとめ買いの恩恵が大きくなります。
「自分の車に合う粘度か分からない」という場合は、お問い合わせフォームから車検証の写真をお送りいただければ適合確認が可能です。
















































