アドブルーの入れ方と補充頻度|給水口の場所から手順まで解説

目次

初めてアドブルーを補充しようとして、給水口が見つからずに困った——そういう話はよく聞きます。ガソリンの給油口と間違えそうになった、ボンネットを開けてみたが複数のキャップがあってどれかわからなかった、取扱説明書を引っ張り出してようやく場所がわかった。車種によって場所がまったく違うので、初めての方は戸惑って当然です。

場所さえわかってしまえば、あとは難しくありません。工具不要で10〜15分ほどの作業です。ただし、一点だけ絶対に間違えてはいけないことがあります。それは給油口との取り違えです。これだけは最初に頭に入れてから作業を始めてください。

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補充前に準備するもの

アドブルーの補充に特別な工具は必要ありません。ただし、以下の2点は必ず用意してください。

①アドブルー(AdBlue®認証品)

パッケージに「AdBlue®」または「ISO 22241-1」「JIS K2247-1」の表記があるものを選んでください。規格外品や代用品はSCRシステムを損傷させます。容量は車種のタンク容量に合わせて選ぶのが基本ですが、まとめ買いして余った分はストックしておけます。

②じょうご(漏斗)またはノズル付きボトル

アドブルーの給水口は口径が小さく、ボトルからそのまま注ぐとこぼれてボンネット内が白く汚れる原因になります。じょうごを使うか、ノズル付きの専用ボトルを選ぶと作業がスムーズです。こぼれたアドブルーは金属を腐食させるため、こぼさない工夫は必須です。

あると便利なもの:使い捨て手袋(アドブルーが皮膚に付くと手荒れの原因になります)、ウエスまたはキッチンペーパー(こぼれたとき用)。

給水口の場所|車種によってまったく違う

アドブルーの給水口は大きく3カ所のどこかにあります。

給水口の場所 主な車種 目印
軽油の給油口の隣 ハイエース(200系)、ハイラックス など 青いキャップに「AdBlue®」の表記
エンジンルーム内 ランドクルーザープラド、デリカD:5 など 青いキャップまたは「UREA」の表記
トランク床下・リア付近 欧州系ディーゼル車(メルセデス・BMW等) 青いキャップ

給油口の隣にある場合は「青いキャップ」が目印です。絶対にガソリンや軽油の給油口と間違えないでください。アドブルーを燃料タンクに入れてしまうと、エンジンと燃料システムに重大なダメージが発生します。迷った場合は必ず取扱説明書で確認してから作業を始めてください。

主な国産ディーゼル乗用車のタンク容量

車種 タンク容量 補充の目安距離
ハイエース(200系ディーゼル) 約7.4L 6,000〜7,000kmごと
ランドクルーザープラド(150系) 約12L 10,000〜12,000kmごと
ハイラックス(GUN125) 約13L 10,000〜13,000kmごと
デリカD:5(2019年2月以降) 約16L 15,000〜16,000kmごと

消費量の目安は走行距離1,000kmあたり約1Lですが、走行条件やエンジン負荷によって前後します。心配な場合はディーラーか整備工場で確認してもらうのが確実です。

アドブルーの補充手順|4ステップ

手順は4ステップです。慣れれば10分かかりません。

①車を安全な場所に停め、エンジンを止める

平坦な場所に停車してエンジンを切ります。エンジンルーム内に給水口がある車種は、エンジンが十分冷えてから作業した方が周辺が熱くなく、作業しやすいです。

②給水口のキャップを開ける

給水口周辺のほこりや汚れをウエスで軽く拭き取ってからキャップを開けます。反時計回りに回すと外れます。汚れたまま開けると異物がタンク内に入り、SCRシステムのトラブルにつながるため、この一手間を省かないようにしてください。

③ゆっくりと注ぐ(ここが最大の注意点)

この手順だけ、丁寧にやってください。他のステップでミスしても大事には至りませんが、ここでこぼすと後始末が大変です。

まずじょうごをしっかりと給水口にセットします。じょうごが斜めになっていると、少し注いだだけで溢れてきます。ボトルを傾ける角度は45度程度にとどめ、コーヒーをドリップするようなペースでゆっくり注いでください。一気に傾けると必ずと言っていいほど溢れます。

注ぐ量はFULLラインの少し手前、タンク容量の8〜9割を目安にします。満タンを目指してギリギリまで入れようとすると溢れるリスクが高まります。少し余裕を持って止めるのがコツです。

もしこぼしてしまったら、乾く前にすぐ水で洗い流すのが鉄則です。アドブルーは乾燥すると白い結晶になり、ボンネット内の金属部品を腐食させます。ウエスで拭き取るだけでは結晶が残りやすいので、水をかけながら流す方が確実です。作業後は手についたアドブルーを石鹸でしっかり洗い流してください。手荒れの原因になります。

④キャップを締めて動作確認

キャップを時計回りにしっかり締め、「カチッ」という手応えを確認します。エンジンをかけて警告灯が消えるか確認してください。補充直後はセンサーがまだ反応していないことがあるため、数分待つか数キロ走行してから確認するとよいです。消えない場合の対処法は「アドブルーの警告灯の消し方|補充後も消えない原因と対処法」をご覧ください。



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補充の頻度と目安

オイル交換と同じタイミングが覚えやすい

アドブルーの消費ペースは走行距離1,000kmあたり約1Lが目安です。エンジンオイルの交換周期(5,000〜10,000km)とほぼ重なるため、オイル交換のたびにアドブルーの残量もチェックする習慣をつけると警告灯が点く前に対処できます。

ハイエースのようにタンク容量が小さい車種(7.4L)では6,000〜7,000kmごとに補充が必要になるため、意識的にこまめに確認することが大切です。一方、デリカD:5のようにタンクが大きい車種(16L)であれば15,000〜16,000kmに1回の補充で済みます。

季節・使い方によって消費量は変わる

アドブルーの消費量はエンジン回転数・走行条件によって変わります。高速道路メインの走行より、渋滞の多い市街地走行の方が消費が増えるケースがあります。また冷間始動が多い冬場は消費がやや増える傾向があります。「前回の補充から◯◯kmだからまだ大丈夫」という判断より、残量メーターを定期的に確認する方が確実です。

補充時の注意点

【絶対厳禁】燃料タンクに間違えて入れない

これだけは他の注意点と同列に語れません。給油口の隣にアドブルーの給水口がある車種(ハイエースなど)では、慌てているときや暗い場所での作業時に取り違えるリスクがあります。アドブルーを燃料タンクに入れてしまうと、エンジンと燃料システムに重大なダメージが発生し、修理費用が数十万円になることがあります。キャップの色(青)と「AdBlue®」の表記を必ず確認してから開けてください。少しでも迷ったら取扱説明書を見ること。これだけは省略しないでください。

そのほかの注意点

  • 規格品(AdBlue®認証品)以外は使わない。水で薄めたり市販の尿素肥料で代用したりするのは厳禁。SCRシステムが損傷する
  • こぼしたらすぐ水で流す。乾くと白い結晶になり、金属部品を腐食させる。ウエスで拭くだけでは不十分
  • キャップを「カチッ」まで締める。緩いと走行中に漏れてトラブルになる
  • FULLラインの少し手前で止める。ギリギリまで入れようとすると溢れやすい。8〜9割が目安
  • 作業後は手を石鹸で洗う。アドブルーは手荒れの原因になる

えびすツールのお客様の声|まとめ買いで補充の手間を減らす

えびすツールのアドブルーを購入されたお客様から、補充の手間やコストに関するレビューをいただいています。

⭐⭐⭐⭐⭐
「いつもホームセンターで購入していたのですがそれより容量が多く、しかも低価格です。いざという時にカラになるのでまとめ買いでお得に購入できました!」
(えびすツール 購入者レビューより)

⭐⭐⭐⭐⭐
「仕事で使うため毎回まとめ買いしてます。残り数個になって焦って注文しても翌日〜翌々日には到着するので安心です。」
(えびすツール 購入者レビューより)

補充頻度が高いハイエースオーナーや、複数台を管理している整備工場・運送会社からの購入が多く、20L単位でのまとめ買いがコスト削減と補充の手間削減の両面で好評をいただいています。


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よくある質問

Q. 補充するタイミングは警告灯が点いてからでいい?

警告灯が点いてから1,000〜2,400km程度の猶予はありますが、警告灯が点いてから動くのでは一歩遅いです。オイル交換のたびに残量を確認して、半分を切ったら補充する習慣をつけると安心です。警告灯が点いてから補充場所を探すより、手元にストックがある状態の方が余裕を持って対処できます。

Q. ノズルやじょうごは別で買わないといけない?

製品によってはノズルが付属しているものがあります。通販で購入する際は商品ページで確認してください。付属していない場合、カー用品店や100円ショップで購入できるじょうごで代用できます。ただし、一度アドブルーを注いだじょうごは他の液体に使いまわさないでください。

Q. 補充後、エンジンをかけずにしばらく待つ必要はある?

車種によります。トヨタ車(ハイエース・ランドクルーザープラドなど)では補充後にイグニッションをON(エンジンはかけない)にして数十秒〜数分待つことでセンサーが再検知します。その後エンジンをかければ警告灯が消えます。車種ごとの手順は取扱説明書に記載されています。

Q. 補充中にこぼしてしまった。どうすればいい?

慌てずに水で流してください。アドブルーは乾く前に水で洗い流すのが正しい対処です。ウエスで拭き取るだけだと結晶が残り、金属を腐食させます。ボンネット内にこぼれた場合は、水をかけながらウエスで広げないよう流す方向で拭き取ってください。すぐに対処すれば後に問題が残ることはほとんどありません。

Q. 補充を業者に頼むといくらかかる?

ディーラーやカー用品店での補充作業は、工賃込みで1回数千円になることがあります。セルフ補充であればアドブルー代だけで済みます。通販で20L購入した場合、1Lあたり100〜150円程度が目安です。補充頻度の高い車種では年間のコスト差が大きくなります。

まとめ:一度やれば次から迷わない

初回だけ少し時間がかかります。給水口の場所を確認して、こぼさないようにじょうごを使って注ぐ感覚をつかめば、2回目からはほとんど迷いません。

一つ言えるのは、補充頻度が高い車種(ハイエースなど)に乗っている方は、20Lをまとめ買いして手元に置いておく方が絶対に楽です。補充のたびにどこで買うか考える手間がなくなり、警告灯が点いても焦らずその場で対処できます。ホームセンターや通販の価格差を考えると、まとめ買いの方がコスト面でも有利です。


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この記事の執筆者 : 福塚鉄也(株式会社えびすツール 代表取締役)

福塚鉄也

株式会社えびすツール代表。整備消耗品・工具・ケミカル類の通販事業を運営し、整備工場・運送業者・建設業者・タクシー会社など、業務利用のお客様向けに商品を提供しています。日々の取引のなかでお取引先から寄せられるご相談・ご要望をもとに、現場で本当に必要とされる商品の選定・調達に取り組んでいます。

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