ISO9001とは? 世界共通の「品質のルール」をやさしく解説
ISO9001(アイエスオー きゅうせんいち)とは、「良いものを、毎回おなじようにつくるための会社の仕組み」について決められた、世界共通のルールです。
名前だけ見ると身構えてしまいますが、押さえておくところはそう多くありません。
- 商品そのものではなく「つくり方」に与えられるもの
- 会社の外にある審査機関が調べて、合格した工場だけが名乗れる
- 一度とったら終わりではなく、毎年チェックを受け続ける
えびすツールの主要な商品は、このISO9001の認証を受けた工場でつくられています。このページでは、「ISO9001って結局なに?」を、できるだけかんたんな言葉で説明します。
そもそも「ISO(アイエスオー)」とは
ISOは、国際標準化機構という団体の名前です。スイスに本部があり、世界中の国が集まって「これは世界共通で、こうしておこう」というルールを決めています。
ISOが決めたものは、身のまわりにもけっこうあります。
- 非常口の緑のマーク(世界中どこでも同じ絵)
- クレジットカードの大きさ
- ネジの太さやピッチ
- カメラの「ISO感度」
国ごとにバラバラだと不便なものを、世界でそろえておく。ISOがやっているのは、そういう仕事です。そのなかで「会社の品質の管理のしかた」について決めたルールが、番号9001番=ISO9001にあたります。
ISO9001は「商品の合格証」ではありません
ここはよく誤解されるのですが、ISO9001が見ているのは、できあがった商品ではありません。その商品をつくっている会社や工場の、仕事のやり方です。これを少しかたい言葉で「品質マネジメントシステム」と呼びます。
ラーメン屋さんにたとえると
ISO9001の審査員は、ラーメンを食べて点数をつける人ではありません。見るのは、このあたりです。
- レシピが紙に書いてあって、誰がつくっても同じ味になるか
- スープの材料を、どこからいつ仕入れたか記録が残っているか
- 「今日のはしょっぱい」と言われたとき、原因を調べて直す決まりがあるか
工場では、こんなところが見られます
| 見られるところ | 具体的には |
|---|---|
| つくる手順 | 作業のやり方が文書になっていて、担当者が変わっても同じ手順になるか |
| 材料の管理 | 仕入先の選び方、届いた材料をどう確認するかの決まりがあるか |
| 検査 | どこまでが合格で、どこからが不合格かの基準が決まっているか |
| 記録 | いつ、どのロットを、どの材料でつくったかを後から追えるか |
| 問題が起きたとき | 不具合の原因を調べ、同じことが起きないよう手を打つ仕組みがあるか |
| 見直し | 決めた仕組みを定期的に点検し、よりよく直しているか |
認証は、どうやって取るのか
ISO9001は、自分で「うちは取りました」と言えば済むものではありません。会社とは関係のない第三者の審査機関が調べて、合格して、はじめて認証されます。
- 手順書や検査基準、記録の残し方を整える
- 審査員が書類を読み、工場まで来て現場を見る
- 合格すると登録証が発行される
- その後も年に1回、続けられているかを見られる
- 3年ごとに全体の審査を受け直す
つまり、手をぬけば認証は取り消しになります。「昔とった」だけでは名乗れません。
認証工場でつくると、買う側にどんな良いことがあるのか
1. 当たり外れが少ない
手順と検査の基準が決まっているので、「前に買ったものと今回のものが違う」ということが起きにくくなります。1回きりの買い物ならまだしも、消耗品のように何度も買うものだと、この差はじわじわ効いてきます。
2. 何かあったとき、原因をたどれる
いつ、どのロットでつくったかの記録が残ります。「この時期の分だけおかしい」という調べ方ができるのは、この記録があるからです。当店のレバーホイストに1台ずつシリアルNo.を印字しているのも、同じ考え方によるものです。
3. 検査の合格ラインが決まっている
「だいたいこれくらい」ではなく、数字で線が引かれています。担当者や日によって合否が変わりません。
4. 問題を直す仕組みがある
不具合が出たときに、その1個を交換して終わりにせず、原因をさかのぼって手順のほうを直します。次につくる分に反映されるのは、こちらのほうです。
正直に書きます。ISO9001だけでは分からないこと
いいことばかり書いても、フェアではないと思います。ISO9001には、「これは証明していません」という範囲もはっきりあります。
- 品質のランクではありません。「松・竹・梅」の松という意味ではなく、合格か未取得かのどちらかです。取得している工場どうしの優劣も分かりません。
- 商品そのものの試験の合格証ではありません。強度や成分といった商品の性能は、別の試験や規格で確かめるものです。
- 不良がゼロになるわけではありません。人がつくる以上、不具合は起こります。ISO9001が決めているのは「起きたときに、どうするか」までです。
そのため当店では、ISO9001だけを品質の根拠にはしていません。破断荷重や成分表(SDS)、製造ロットの管理といった、商品そのものについて確認できることは、それぞれの商品ページでご案内しています。
えびすツールの主要商品は、ISO9001認証工場で製造しています
当店の主要な商品である オイルフィルター、 ブレーキ&パーツクリーナー、 エンジンオイル、 ラッシングベルト、 スリングベルト、 レバーホイスト は、いずれもISO9001の認証を受けた工場で製造されたものです。
ただ、認証だけを見て決めているわけではありません。当店では実際に現地の工場へ足を運び、製造設備や生産体制を見たうえで取引を決めています。紙の上で整っていても、現場がそのとおりに回っていなければ意味がないからです。
認証工場の商品が、なぜこの価格なのか
「認証を受けた工場でつくっているのに、どうしてこんなに安いのか」。これはよくある質問のページにも載せているくらい、よくいただくご質問です。理由は主に2つあります。
- メーカーから直接仕入れているため。オリジナル商品は、海外の提携メーカーから直接仕入れています。商社などの中間業者をできるだけ介さない仕入れ体制により、余分な中間コストを抑えています。
- 店舗運営を効率化しているため。業務の効率化や販売方法の工夫によって、必要以上に運営コストをかけない仕組みづくりに取り組んでいます。
こうして抑えたコストは、できるだけ商品価格に還元しています。「安いから品質を落とす」のではなく、仕入れや運営の仕組みを工夫することで、品質と価格の両立を目指しています。だからこそ、工場を選ぶ段階でISO9001の認証を条件にしています。
よくあるご質問
まとめ
- ISO9001は「毎回おなじものをつくるための仕組み」についての世界共通のルール。認められるのは商品ではなく、つくり方です
- 第三者の審査に合格した工場だけが名乗れて、毎年チェックがあり、続けられなければ取り消されます
- ただし品質のランクや、商品そのものの性能を保証するものではありません
- えびすツールの主要商品は、この認証を受けた工場でつくられています
安いものを買うときにいちばん気になるのは、「安いのには、何か理由があるのでは」という点だと思います。えびすツールは、その理由をできるだけ表に出しておきたいと考えています。つくっている工場の条件も、そのひとつです。