バッテリー上がりの充電方法と所要時間は?充電手順も解説

バッテリー上がりの充電方法と所要時間は?充電手順も解説

突然のバッテリー上がりはドライバーにとって大きな悩みの種。焦ってしまう前に、落ち着いて対処法を知っておくことが大切です。

この記事では、バッテリー上がりの原因や充電方法を状況に合わせた5つの方法で詳しく解説します。それぞれの方法の手順や注意点、所要時間に加え、バッテリー上がりの原因や予防策となる日頃のメンテナンス方法まで網羅。初心者の方にも分かりやすく説明しているので、いざという時に慌てずに済みます。

バッテリー上がりで困った時は、この記事を参考に適切な対処を行い、安全・安心なカーライフを送りましょう。

目次

バッテリー上がりの充電方法と所要時間は?

車のバッテリー上がりは、ドライバーにとってよくあるトラブルです。出先でバッテリーが上がってしまうと、予定が狂ってしまったり、大きな不便を強いられることになります。

バッテリー上がりの原因は様々ですが、ライトの消し忘れや長時間放置、バッテリーの寿命などが主な原因として挙げられます。 バッテリーが上がってしまった場合、いくつかの対処法があります。

それぞれの方法と、充電にかかるおおよその所要時間について解説します。状況に応じて最適な方法を選択しましょう。

充電方法①ジャンピングスタートを行う

ジャンピングスタートは、他の車のバッテリーを使って自分の車のバッテリーを始動させる方法です。比較的短時間でエンジンを始動させることができるため、緊急時には非常に有効な手段です。

ただし、手順を間違えると、両方の車の電装系にダメージを与える可能性があるので、正しい手順で行うことが重要です。

所要時間:5分~15分程度(エンジン始動まで)

充電方法②走行させて充電する

ジャンピングスタートなどでエンジンが始動したら、その後30分~1時間程度走行することで、オルタネーターによってバッテリーが充電されます。

ただし、バッテリー上がりを繰り返している場合や、バッテリーの寿命が近い場合は、十分に充電されない可能性があります。

また、アイドリングストップ機能搭載車など、発電量の少ない車種では、長時間の走行が必要になる場合があります。

所要時間:30分~1時間程度

充電方法③充電器を使用する

バッテリー充電器を使用すれば、家庭用コンセントからバッテリーを充電することができます。充電器の種類によって充電時間は異なりますが、満充電まで数時間から十数時間かかる場合もあります。

安全に充電するため、充電器の取扱説明書をよく読んでから使用しましょう。最近では、バッテリーの状態を診断する機能が搭載された充電器も販売されています。

所要時間:数時間~十数時間程度(充電器の種類やバッテリーの状態による)

充電器の種類 特徴 おおよその充電時間
急速充電器 短時間で充電可能だが、バッテリーへの負担が大きい 1時間~数時間
トリクル充電器 低電流でゆっくり充電するため、バッテリーに優しい 十数時間~
パルス充電器 サルフェーション除去機能を持つものもある 数時間~十数時間

充電方法④ロードサービスを利用する

JAFなどのロードサービスを利用すれば、バッテリー上がりに対応してもらうことができます。ジャンピングスタートや、場合によってはレッカー移動などのサービスを提供しています。

ロードサービスの利用は有料となる場合が多いですが、迅速かつ安全にトラブルを解決することができます。

所要時間:30分~1時間程度(到着までの時間も含む)

充電方法⑤整備工場やディーラーに依頼する

整備工場やディーラーに依頼すれば、バッテリーの状態を点検してもらい、必要に応じて交換や充電などの対応をしてもらえます。バッテリー上がりを繰り返す場合や、バッテリーの寿命が疑われる場合は、プロに点検してもらうのが安心です。

また、バッテリー以外の原因でエンジンがかからない場合も、適切な診断と修理を受けることができます。

所要時間:状況により異なる

バッテリー上がりは充電時間に注意!

バッテリー上がりへの対処法はいくつかありますが、それぞれにメリット・デメリットがあり、充電時間も異なります。状況に応じて適切な方法を選択することが重要です。また、バッテリー上がりを繰り返す場合は、バッテリーの寿命が近い可能性があります。

日頃からバッテリーの状態をチェックし、適切なメンテナンスを行うことで、バッテリー上がりを予防しましょう。

ジャンピングスタートの方法と手順を解説!

ジャンピングスタートは、バッテリー上がりの車を救援車を使って再始動させる方法です。

比較的簡単な方法ですが、手順を間違えると車両にダメージを与える可能性があります。安全かつ確実に実施するために、以下の手順と注意点をよく確認しましょう。

ジャンピングスタートの対応可否一覧

ジャンピングスタートを行う前に、あなたの車と救援車の取扱説明書を確認し、ジャンピングスタートに対応しているかを確認しましょう。特にハイブリッド車やアイドリングストップ搭載車などは、通常のガソリン車とは異なる手順が必要な場合があります。

また、バッテリーの劣化が著しい場合や、バッテリー液が凍結している場合は、ジャンピングスタートを行ってもエンジンが始動しない可能性があります。その場合は、ロードサービスや整備工場への依頼を検討しましょう。

車種 ジャンピングスタート
ガソリン車 基本的に可能
ディーゼル車 基本的に可能(大容量バッテリーが必要な場合も)
ハイブリッド車 取扱説明書を確認(専用の端子がある場合も)
アイドリングストップ搭載車 取扱説明書を確認(専用の端子がある場合も)
電気自動車 不可(専用の充電設備が必要)

ジャンピングスタートの事前準備

ジャンピングスタートを行う前に、以下のものを準備しましょう。

  • 救援車(バッテリーが正常な車)
  • ブースターケーブル(適切な電流容量のもの)
  • 保護手袋(感電防止のため)
  • 取扱説明書(車両ごとの手順を確認するため)

ジャンピングスタートの手順

ジャンピングスタートは以下の手順で行います。

  1. 両方の車両のエンジンを停止し、アクセサリー電源もオフにします。

  2. 救援車のバッテリーのプラス端子と、上がりかけた車のバッテリーのプラス端子をブースターケーブルの赤いケーブルで接続します。

  3. 救援車のバッテリーのマイナス端子と、上がりかけた車のエンジンルーム内の金属部分(アースポイント)をブースターケーブルの黒いケーブルで接続します。バッテリーのマイナス端子に直接繋がないように注意してください。

  4. 救援車のエンジンを始動し、数分間アイドリング状態を保ちます。

  5. 上がりかけた車のエンジンを始動します。

  6. エンジンが始動したら、接続したケーブルを逆の手順で外します。黒いケーブルを先に外し、次に赤いケーブルを外します。

  7. 上がりかけた車のエンジンを30分程度アイドリング状態を保つか、走行してバッテリーを充電します。

ジャンピングスタートを行うときの注意点

ジャンピングスタートを行う際には、以下の点に注意しましょう。

  • ブースターケーブルのプラス端子とマイナス端子が接触しないように注意してください。ショートして火災の原因となる可能性があります。

  • 作業中は、火の気のない場所で実施してください。バッテリーから水素ガスが発生しており、引火する危険性があります。

  • バッテリー液が漏れている場合は、ジャンピングスタートを行わないでください。硫酸が含まれており、皮膚に付着すると火傷の危険性があります。

  • 手順に不安がある場合は、無理せずロードサービスや整備工場に依頼しましょう。

  • ジャンピングスタート後もバッテリー上がりが再発する場合は、バッテリーの寿命が考えられます。交換を検討しましょう。

  • ハイブリッド車やアイドリングストップ車などは、専用の端子がある場合があります。取扱説明書をよく読んでから作業を行いましょう。間違った手順で作業を行うと、車両のシステムに損傷を与える可能性があります。

これらの手順と注意点をしっかり守ることで、安全にジャンピングスタートを行うことができます。しかし、それでも不安な場合は、プロに依頼することをおすすめします。

バッテリー上がりを防ぐには日頃のメンテナンスが重要!

バッテリー上がりは、出先で発生すると非常に困るトラブルです。ロードサービスを呼ぶことになったり、予定が大幅に狂ってしまうこともあります。しかし、日頃から適切なメンテナンスを行うことで、バッテリー上がりを未前に防ぐことができます。

ここでは、カーバッテリーの寿命やメンテナンス方法について詳しく解説します。

カーバッテリーの寿命

カーバッテリーの寿命は、一般的に2~5年程度と言われています。

ただし、使用環境や運転の仕方によって大きく変化します。高温多湿な環境や短距離走行の繰り返しはバッテリーに負担をかけ、寿命を縮める原因となります。また、バッテリー液の減少や劣化も寿命に影響します。

バッテリーの寿命を判断する目安としては、以下の項目が挙げられます。

  • エンジンのかかりが悪くなった
  • ヘッドライトの明るさが弱くなった
  • 警告灯が点灯するようになった

これらの症状が現れたら、バッテリーの寿命が近づいている可能性が高いです。早めに交換を検討しましょう。

充電が低下しているときはどうなる?

バッテリーの充電が低下すると、様々な不具合が発生します。最も顕著な症状はエンジンがかかりにくくなる、もしくは全くかからなくなることです。セルモーターを回すための電力が不足するため、キュルキュルという異音がするだけでエンジンが始動しません。

また、以下のような症状も現れる可能性があります。

  • パワーウィンドウの動作が遅くなる
  • オーディオの音量が小さくなる、または音が途切れる
  • 室内灯が暗くなる
  • セキュリティシステムが誤作動する

これらの症状は、バッテリーの充電不足以外にも原因が考えられますが、もし心当たりがあればバッテリーの状態を確認することをおすすめします。

カーバッテリーのメンテナンス方法

カーバッテリーの寿命を延ばし、バッテリー上がりを防ぐためには、定期的なメンテナンスが重要です。具体的には、以下の方法があります。

バッテリー液の量の確認と補充

バッテリー液が不足していると、バッテリーの性能が低下し、寿命を縮める原因となります。定期的にバッテリー液の量を確認し、必要に応じて精製水またはバッテリー補充液を補充しましょう。

補充の際は、規定量を守り、入れすぎに注意してください。また、バッテリーの種類によっては、メンテナンスフリーバッテリーといってバッテリー液の補充が不要なものもあります。

ターミナルの清掃

バッテリーターミナルに白い粉のようなものが付着している場合は、硫酸鉛が結晶化したものです。これを放置すると、接触不良を起こし、バッテリー上がりの原因となることがあります。ターミナルブラシや布で汚れを拭き取り、清掃しましょう。

清掃後には、ターミナル保護スプレーを塗布することで、腐食を防止することができます。

定期的な充電

長期間乗らない車や、短距離走行が多い車は、バッテリーが十分に充電されず、劣化を早める可能性があります。定期的に充電器を使って充電することで、バッテリーの寿命を延ばすことができます。充電器を使用する際は、取扱説明書をよく読んで正しく操作しましょう。

メンテナンス項目 頻度 方法
バッテリー液の確認と補充 1ヶ月に1回程度 バッテリー液の量を確認し、下限を下回っている場合は精製水またはバッテリー補充液を補充する。
ターミナルの清掃 3ヶ月に1回程度 ターミナルブラシや布で汚れを拭き取り、清掃する。その後、ターミナル保護スプレーを塗布する。
定期的な充電 長期間乗らない場合や短距離走行が多い場合は、1ヶ月に1回程度 充電器を使用して充電する。

 

これらのメンテナンスを定期的に行うことで、バッテリーの寿命を延ばし、バッテリー上がりを未然に防ぐことができます。何かしら不具合が出始めたら、早めに交換を検討しましょう。

安全で快適なカーライフを送るためにも、バッテリーのメンテナンスは欠かせません。

バッテリー上がりの充電方法を知識として持っておこう

バッテリー上がりは、ドライブ中の予期せぬトラブルとしてドライバーを悩ませる問題です。この記事では、バッテリー上がりの際の対処法として、ジャンピングスタート、走行充電、充電器の使用、ロードサービスの利用、整備工場への依頼の5つの方法を紹介しました。

それぞれの方法にはメリット・デメリットがあり、状況に応じて最適な方法を選択することが重要です。また、日頃からバッテリーのメンテナンスを行うことで、バッテリー上がりを予防することができます。

この記事で紹介した内容を参考に、バッテリー上がりへの適切な対処と日常点検を心がけ、安全で快適なカーライフを送りましょう。

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